ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XI : From Weathertop to the Ford (2)

2005-03-29 23:18:37 | Tolkien・HoME
現在Odysseyと7月にはハリポタ6巻が控えていますので,ここ半年位はかなりスローモーなペースになってしまいますが,何卒,お許し下さいませ(汗)

裂け谷まであと数日の所(この,あと何日,が,正式版と下書きとで微妙に違うのだそうですが)でTrotterはこんな事を言います。

「我々はちょっと北に来過ぎたようだ。南へ向かう道を見つけなくては,それかもしくは,ぴったり東だ。このまま行くと,山の麓で行き止まりになってしまう(越えられない所に入ってしまう)。どこかで浅瀬に向かう道に出なくては。しかし,それでもまだ裂け谷まで4日か5日かかるだろう。」

一行がトロルの所へやってきた時,Trotterは平気な顔して,「ハロー,ウィリアム!」などと声をかけるそうです。そしてトロルをピタピタと叩いて,「君はBertが鳥の巣を耳の後ろにつけているのには気が付いているかもね。」

下書きの中では,一行が道に戻ってきた辺りはこのように記述されているそうです。


彼らは道の土手に上がってきます。その道はやがて川から離れて,狭い谷の脇を登って丘の麓へ伸びます。Trotterは,草の中の石にルーン文字で「G.B.」と書かれているのを見つけます。「ここはかつてガンダルフとビルボがトロルの宝を隠した場所だ」ビンゴは悲しそうな顔をしてそれを見ていました。ビルボと彼で,既にその宝を使い切ってしまったのでした。

道は北の方角に伸び静まり返っていました。他の旅行者の気配はありませんでした。

さて,それに続くグロールフィンデルとの出会いですが,そのシーンは下書き時代に既にほとんど出来上がっていたそうです。で,幾つか違う点が説明されます。

グロールフィンデルはTrotterを見つけると"Ai Padathir, Padathir! Mai govannen!" ("Hail Trotter, Trotter! Well met!")と叫びます。("Mai govannen"って,どっかで聞いた事があると思ったら,映画の中で,ヘルム峡谷でアラゴルンがハルディアに言ってましたね!)→正式版では,もちょっと静かに言ったそうで。

下書きでは黒の乗り手の数は不明です。(お父さんも知らなかったらしい(笑))そして,ガンダルフはもう裂け谷に到着していたようです。


Trotterがホビット達にグロールフィンデルを紹介します。グロールフィンデルは,ガンダルフから皆が危険にさらされていると聞いて迎えに来たと言います。そして,黒の乗り手が追って来るので,急いで行きましょう,と,言います。メリーが,ビンゴは傷を負っているから急ぐのは無理だと言い,Trotterは風見が丘での話をして,溶けた剣の柄を見せます。驚いて柄を見たグロールフィンデルは,邪悪な文字が彫られている,そのまま裂け谷に持って行くようにと告げます。

そしてグロールフィンデルは例の有名なエルフ語,"nora-lim, nora-lim"で白い馬を走らせます。しかしその瞬間,黒の乗り手が黒い馬で現れ,追ってきます。ビンゴは後ろを振り返りながら,少なくても7人はいる事を確認します。彼は見る見るうちに友達から遠くに去っていきました。もう1度,黒の乗り手の方を確認すると,彼らは黒いマントを脱ぎ,白と灰色の服を着ていました。白い手には剣,頭には兜と冠が見えました。

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