”木戸川河口への道” (11月2日)
旅の二日目。再び木戸川河口確認に出かけた。
昨夜はカミサンは気が高ぶって寝られなかったという。
私も、知らず知らずに浅い呼吸をしていたせいか、
みぞおちあたりを体の中で吊上げられているような違和感を覚える。
生活者の居ない町に、
鮭の写真ごときで来てしまっている自分たちの立ち位置が分からないでいる。
突然強い鳥の鳴き声がして、群れが現れた。
群れの向きがそろったキビキビした群れだ。
ヒヨドリだろうか。
人間が及び腰なせいか、野鳥がやけにたくましく見えた。