詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

倚りかからず    茨木のり子

2007年12月06日 | Weblog
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない

ながくいきて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳・目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
      (筑摩書房 倚りかからず より)

  

  金子光晴「反対」によく似た詩だ。
  ただ僕は、自然には倚りかかりたいなと思う。
アメリカにこれ以上倚りかかるのは、地獄の底へ真っしぐらだろ。

「日本論の視座」網野善彦(小学館)やっと読了

2007年12月06日 | 歴史
遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん、
 遊ぶ子供の声聞けば、わが身さえこそ動(ゆる)がるれ
               (『梁塵秘抄』』

中沢新一「ぼくの叔父さん網野善彦」を読んで以来気になっていた
網野善彦の本を初めて読んだ。疲れた。
に古代・中世史や地方史に関心ある人には面白かもしれないナー