詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

NHK「ワーキングプアー第3弾/世界のワーキングプアーとその解決への道」を観て

2007年12月22日 | 政治

NHK「ワーキングプアー第3弾、世界のワーキングプアーとその解決への道」
先日福田首相がホームレスの若者や日々派遣労働で生活保護以下の若者が大変増えていることへの救済措置として「チャレンジ政策」を決めたが、全く現実を知らない絵に描いた餅だナーと嘆息してしまった。

政府の方針はといえば、職業訓練場に通う費用の半額を負担するだけ。半年や1年訓練所に通うときは全くの無給。蓄えのない若者がそこに通えるわけがない。
(せめてアメリカの州立大学のように、訓練中だけでも、奨学金的な無利子の援助金を貸すようにすべきだ)

さらにひどいことには、中高年や失業給付を受けていないより多くの人々にはそんなチャンスさえ与えられない。
それどころか最近は入学や講習の年齢制限が35歳以下と・・ますます年齢差別がひどくなっているという有様だ。
求人での年齢差別の上に、これだから、国民の大多数の中高年や経済的に余裕のない若者は野垂れ死にしろ!というような「チャンレンジ政策」だなと言うしかない。

タイトルの番組の中でとくに印象に残ったのはー
故郷北海道釧路での取り組みだった。
不況のために、求人がほとんど無いので、とりあえずは行政からの補助金でボランティア施設等にまず従事してもらって・・しかし、それを精神的等で援助する側の月給が10万円でアルバイトなしには生活できないという涙なしには見られない映像だった。
これが、貧困すぎる日本の中で、もっとも先進的な試みをやってる福祉の現場なのだという。

それに較べると、日本以上に健康保険等のセイフティネットが皆無で社会福祉が立ち遅れているアメリカのとある州の取り組みは素晴らしいものだった。
インターネット関連企業が人件費の安いインドや中国に移転する中で、バイオテクノロジー関連会社を約100社ほど誘致して、そこで明日にでも就業可能な人材育成をするバイオ技術専門の学校を設立。
職のない若者や中高年齢者、母子世帯の女性などを教育して、雇わせることに成功している。
最先端の会社の最新の機械を即買って、すぐ明日にでも、即戦力として働けるような配慮などはいかにもアメリカ的だなと感心した。

 州の予算を130億円使ったが、1200億円の金が税金として州に入ってきた・・と担当者が胸をはって述べているのが印象的だった。

 イギリスの場合はより徹底していて、貧困者の子供がまた貧困者になってしまうという「貧困の連鎖」を断ち切るために、町でぶらぶら遊んでいる若者をつかまえてきて、徹底した職業訓練をさせる、もちろん全部無料で。
生活費も支給して。
敗者復活からの道をたたれて・・以前は、犯罪や麻薬に走っていた若者の目がキラキラと輝いていた。

 リポーターの女性は、それにくらべて日本の対策はあまりにも貧弱すぎて、これでは全く解決にはならないと嘆いていた。

想像してごらん!もしも僕らが火星人だったらと・・

2007年12月22日 | 日記
寝るためにと、「「ファインマンさんは超天才」(岩波)を読み始めたら・・面白すぎて、ますます目が覚めてしまった。
科学者や教師や物書きや、人生に絶望した人々が、真っ先に読むべきなのが岩波のファインマンシリーズなのかも?

《僕に絶えず色々なことを想像する癖をつけたのは、親父さ。
まずたとえば、僕らが何も地球のことを知らずにやって来た火星人で、何もかも自分で発見しなくてはならない・・という想定から始める。
「なんでみんな夜になると寝るんだい?」ってな調子だ。》