詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

改作 「君は黄金の金玉を知らないか?」

2007年12月16日 | Weblog
はやくも 山は真っ白 
ぼくみたいな貧乏人にはあんまり有難くない
冬の到来だ
大阪を痰壷にたとえた政治家の推薦で
自分は安全なる増すゴミという場所から
無恥昧蒙なる大衆を煽動し続ける
橋本なる弁護士が大阪府知事選に立候補とか

ぼくはといえばその頃
とある焼き物屋の店頭の
狸の置物の金玉に
しげしげと見入っていた
かなり年季の入った黄ばんだ金玉を
右から 左からと

よく巷で言われるように
果たして そんなに
おっきな金玉なんだべか?

そこへ禿頭の店主が現れて
「なにかご入り用でしょうか?」
けれどもまさか
狸の金玉の大きさを検分中だとも言えない
「いえ、焼き物にちょっと興味がありまして」
「ごゆっくりどうぞ」

またまた
狸の置物の金玉のおっきさを
確認できんかったな

「幻の漂泊民・サンカ」沖浦和光(文藝春秋)読了

2007年12月16日 | 歴史
80年代に、五木寛之の「風の王国「戒厳令の夜」や、中島貞夫監督映画「瀬降り物語」で再びブームを迎えたサンカだが・・

この本を読んで僕が何故サンカに魅せられてきた理由がやっとわかった。
それは一言で言うとー
「自由でアナーキス的な漂泊民」だったからではないかと思う。
それを支えたものは、彼等の技術(夏の川魚漁や冬の竹細工等)だったのではと思う。
ライ病者を唯一暖かく受け入れたという事も特筆すべき特徴だったと思う。
ライ病者がその境内に多かった・・物部守屋の霊を祭った日本最古の仏教施設「四天王寺」(聖徳太子=秦河勝建立)と同様に、最も日本史では美しいエピソードの一つではないかと思う。

広島三次盆地にある日本唯一の「サンカ民俗資料館」を是非訪れてみたいもんだ。