詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「十勝平野」上西晴治(筑摩)やっと読了!

2007年12月08日 | 日記
春の入院以来半年もかかってしまった。
下巻には、僕の大好きな故アイヌ人彫刻家砂澤ビッキさんが大活躍だった。
武田泰淳「森と湖の祭り」のビッキさんよりもずっと好感をもてた。

北海道を理解するにはー
この本と、小林多喜二の本と、松浦武四郎・・
それが僕のお勧めする北海道を理解するための本だ。

犬について (犬猫は寿命20歳、人間だと百歳)

2007年12月08日 | 日記
犬について(犬猫は寿命20歳、人間だと百歳)
明治時代最大の仮想敵国はロシアだったので、陸軍の毛皮はもっとも暖かいという犬の毛皮だったという。犬の肉は、スタミナがつくというので韓国や中国では今でも高価な料理だ。
日本先住民のアイヌにも日本人にも、犬を食べるという習慣はないので、日本人のもともとの先祖縄文人は南方系だったのではないかと思う。

北海道(アイヌ)犬は熊狩り用の犬だ。子犬の頃に熊にけしかけて、熊に吠え掛かっていかないような犬は駄目犬の烙印を押される。
その他のこの列島に固有の犬ー甲斐犬、紀州犬、琉球犬・・その他に韓国のどっかの島の犬も同じ遺伝子を持つという。

エスキモーは、いよいよ食料が無くなったら犬を食べてしまうという。
この緊急時食料の輸送手段の犬の存在があったので、人類は寒冷地へと進出できたのだろう。
同様に、豚という長い航海での食料確保方法が解決できたので、世界一の冒険民族ポリネシア人のハワイ・ニュージーランド・イースター島への大航海が可能だったんだろう。

日本の秘密はほとんどの文化・風習の起源がある中世にあるのかも

2007年12月08日 | Weblog
 遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん、
 遊ぶ子供の声聞けば、わが身さえこそ動(ゆる)がるれ
               (『梁塵秘抄』』

「日本論の視座」網野善彦(小学館)やっと読了。
中沢新一「ぼくの叔父さん網野善彦」(中沢新一の自伝で面白い!)を読んで以来気になっていた網野善彦の本を初めて読んだ。もっと読んでみたい歴史家だ。
今は「歴史はマージナル」(現代書館)を読書中 。
この中の「道ゆく芸能者たち 猿舞座村崎修二」は必見!

《現在の話ではありませんが、例えば山口県のある地域では、いわゆるの人たちが五段階いたんですね。
僕はの問題を解決したいという立場で言ってますんでこらえてほしいと思うんですが、
例えばカワタ、通常はヨツといわれていた大きな集団がありました。
しかし、奇妙なことにヨツの上にヨツ半というのがありまして、家船(えぶね)というのはヨツ半で瀬戸内海の漁民です。

それからサンカをサンタと言いました。それからニタというのがありました。
これは修験者とか巫女さんだとか、いわゆる道心坊、何かいかがわしいものを持って歩く人たちです。
通常、われわれの世間でサンカというと、茶せんと呼ばれたり宮番と呼ばれたり、あるいは日本海のほうへいっちゃうと、鉢屋と呼ばれたり、院内の者とか、夙の者とか、坂の者とか、岩国領では道々の者と、それぞれの地域によっていろんな言われ方がありまして・・》