すぐ後ろの山は真っ白、雪がわんかさと
昨夜の夢はーリストラ激しかった頃のトヨタグループでの夢だった。
機械のボタンを押して機械加工中の間に、二人で機械の裏で煙草を吸っていると、上司がすぐすっ飛んできて「クビにするぞ!」と言われていた僕と僕の以前の上司Oさんだった
彼は精神科へ行って相談したら・・上の方から「なんで会社の秘密をばらすんだ」と叱責されて以来すっかり精神に異常をきたしてしまった
彼は、重役の女子社員へのセクハラやパワハラをあちこちで言って回ったので睨まれていたのだったとか
反対 金子光晴
僕は少年の頃
学校に反対だった。
僕は、いままた
働くことに反対だ。
ぼくは第一、健康とか
正義とかがきらひなのだ。
健康で正しいほど
人間を無精にするものはない
むろん、やまと魂は反対だ
義理人情もへどが出る。
いつの政府にも反対であり、
文壇画壇にも尻を向けてゐる。
なにしに生まれてきたと問はるれば、
躊躇なく答えよう。反対しにと。
ぼくは、東にゐるときは、
西にゆきたいと思ひ、
きもの左前、靴は右左、
袴はうしろ前、馬には尻をむいて乗る。
人のいやがるものこそ、僕の好物。
とりわけ嫌ひは、気の揃ふといふことだ。
僕は信じる。反対こそ、人生で
唯一つ立派なことだと。
反対こそ、生きていることだ。
反対こそ、じぶんをつかむことだ。
(金子光晴詩集『赤土の家』1919年発行)
昨夜の夢はーリストラ激しかった頃のトヨタグループでの夢だった。
機械のボタンを押して機械加工中の間に、二人で機械の裏で煙草を吸っていると、上司がすぐすっ飛んできて「クビにするぞ!」と言われていた僕と僕の以前の上司Oさんだった
彼は精神科へ行って相談したら・・上の方から「なんで会社の秘密をばらすんだ」と叱責されて以来すっかり精神に異常をきたしてしまった
彼は、重役の女子社員へのセクハラやパワハラをあちこちで言って回ったので睨まれていたのだったとか
反対 金子光晴
僕は少年の頃
学校に反対だった。
僕は、いままた
働くことに反対だ。
ぼくは第一、健康とか
正義とかがきらひなのだ。
健康で正しいほど
人間を無精にするものはない
むろん、やまと魂は反対だ
義理人情もへどが出る。
いつの政府にも反対であり、
文壇画壇にも尻を向けてゐる。
なにしに生まれてきたと問はるれば、
躊躇なく答えよう。反対しにと。
ぼくは、東にゐるときは、
西にゆきたいと思ひ、
きもの左前、靴は右左、
袴はうしろ前、馬には尻をむいて乗る。
人のいやがるものこそ、僕の好物。
とりわけ嫌ひは、気の揃ふといふことだ。
僕は信じる。反対こそ、人生で
唯一つ立派なことだと。
反対こそ、生きていることだ。
反対こそ、じぶんをつかむことだ。
(金子光晴詩集『赤土の家』1919年発行)