スタンフォード大学を卒業した若い中国人ビル・リウ(34)さんの発明が脚光を浴びている。Forbesが報じていた。それは、薄さ0.01mmの有機デウィスプレーで、企業価値が3、200億円になっているという。
インターネットの黎明期の中国に育ち、北京の清華大学を2005年に卒業。カリフォルニアに留学後、今や企業価値30億ドル(約3200億円)を超える企業「Royole」を2012年、深圳で創業したリウは、成功する起業家に必須の"Right Time, Right Place(正しい時期に正しい場所で)"という条件を具現化した人物だ。
「担当教授はテキサス・インストゥルメンツの元CTOだった人。ディスプレイのアイデアを話したらやってみろよって言われた。その頃のスタンフォードはグーグルの創業者らを送り出したばかりで、新たなイノベーションを生み出す熱気にあふれていた。世界中から若い才能が集まり、次の時代を作ろうとしていた。まさに理想的な時期と場所に居た」
「Royole」が誇るテクノロジーは、薄さ0.01ミリのフルカラーの有機ディスプレイ──玉ネギの皮のように薄いフィルムに、半導体を組み込んで発光させる技術のベースには化学や物理学、そして電子部品の製造に関する膨大な知識の蓄積がある。1983年に江西省に生まれたリウは四人兄弟の末っ子として育った。
東洋経済新報社も最近の号で、2002年ごろからの国立大学法人化や総定員法や科学研究費の削減の影響で、日本の大学は苦境に落ちいていて、研究費探しやあるいは、研究職探しで論文数がガタ減りしていること報じていた。日本人研究者のノーベル賞が毎年出ており、流石、日本人と思う人も多いだろうが、それらは20年前の研究成果であることを考えると、日本の大学が疲弊始めた2000年初頭からは重要な発見発明がないということを意味する。
一体、日本どうなる???