野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

女峰山頂からは

2012-01-16 23:40:00 | 山歩き・山の写真
男体山の向こう側に富士山が見えます。

もうかれこれ20年以上前になります。
正月も三が日が過ぎたころ、女峰山を目指して東照宮の裏手から続く登山道を登ったのは。
年末年始の不摂生と重い荷物が歩みを大幅に遅らせ、無情にも避難小屋のずっと手前で日はとっぷり暮れてしまいました。
あとは星を見ながらの牛歩戦術、なんてのん気にはなれず必死に尻に鞭を打って小屋を目指したのでした。
どれくらいで小屋に到着するかも見当もつかず、そろそろツェルトでのビバークを考え始めたころ、ひょいと飛び出たのが避難小屋前の空き地でした。
予想通りその夜は貸しきり状態、まったく以ってラッキーでした。

さて、これから3日間の別荘暮らしがこの夜スタートです。
まずは水作りから、用意していたビニールの大袋に詰められるだけの雪を詰め込み、ガソリンコンロで雪を溶かしていきます。
とま~こうして長い夜が始まるわけです。

で、明けた夜明けは吹雪いていたので、のんびりと休息日。
こうなるとただただ寝袋の中で寒さに耐えるしかありません。

で、またまた明けた夜明けは快晴なり。
急いで支度を済ませいざ頂上へ・・・。
ところが頂上へ続く深くえぐれた夏道、これがいまは吹き溜まりとなり胸までのラッセルが続きました。
昇ってしまった太陽はどんどんと平凡な色へと変わっていきます。

やっとのことで頂上に飛び出たすと360度の大パノラマ、
目の前には男体山が、そして遠くには富士山が


関東平野の先には遠く筑波山が
          ↓この辺に薄っすらとあります。


そして、西側帝釈山へ続く稜線の彼方には日光白根から根名草山までの山なみが

すべてNikonF2 フジクロームD50

しばし展望を楽しみ山頂を後にしました。
荷物をまとめてもと来たルートで下山です。
上りも長かったが、下りもうんざりするほど長かったなぁ~。
それ以来、もうかれこれ20年以上も山頂を踏んでいません。