オロ山の北に延びる台地状の尾根(1682m地点)まで行ってみることにします。
当初はオロ山山頂付近まで進んで北へ向かうことも考えていましたが、
オロ山手前の大地からウメコバ沢源頭部に沿って北西へトラバースできそうです。
全くの前情報も掴んでいない初めて訪れる大地、さてさてどんな所なんでしょうかね、胸がわくわくします。
では
沢入山西斜面からオロ山北大地(1682m)を見る。
写真の枚数が多くなりますが、最後まで見てくださいね。
オロ山手前の大地に来ました。 ここは相変わらずシカさんの楽園です。
いつものように数頭のシカさんが画面中央から右斜め上(北西)へ移動していきました。
しっかりとシカ道が付いています。 あたしもシカさんの後を追うことにします。
注意点は下らないようトラバースしていくこと。心もち上方向へ進むようにします。
時間は11時半を少し回ったところです。 ジャムアンドマーガリンを詰め込み出発します。
シカ道に従って笹の中に突入しますが、意外やいがい踏み跡はしっかりとついています。
ほぼ標高を下げずにシカ道はついています。 黒木の森の中は笹薮はほとんどありません。
帰りのことを考えて、周りの木の様子や踏み跡の様子を頭に叩き込みながら歩きます。(無駄でしょうが)
程なくしてオロ北側の大地へ到達しました。 遠くに見える草地からトラバースをしたことになります。
東側に広がる大地は笹に覆われていますが、西側の尾根筋はおおむねこんな感じで藪はありません。
雰囲気としてはオロ山から庚申山への尾根のような感じです。こっちの方が黒木が多いかな?
昨年歩いた国境の尾根から松木沢へのショートカット尾根が間近に見えます。
もちろん遥かなる皇海山も間近。
ここは美しいダケカンバの林
笹薮も全く深くはありません。
1682mの尾根と大平山
ウメコバ沢から突き上げる尾根を覗いてみます。
この林の北の縁へ行ってみます。
全く藪はありません。
想像どおり、ここはダケカンバの美しい大地です。
大地の縁に立ち、松木沢を俯瞰してみます。 真下はちょうど6号堰堤の辺りになります。
右端に先日歩いた大平山南西尾根に取り付いた斜面が確認できます。
大地の縁より沢入山と大平山
う~ん ウメコバ沢へ向かって下って行けそうな感じがしますが・・・ 自殺行為ですね。
大地の縁から北側1560m地点まで下りてみます。
西側の縁は概ね樹林におおわれていますが、ここからなら西側から東側にかけては大展望が広がっています。
ダケカンバの大地から一段下がったこの辺りは最高に気持ちが良い。このまましばらく遠くの山々を指で追っていたくなります。
下方左側に見えるコブの辺りまで行ってみます。
右三沢、左小足沢に囲まれた流域の様子が手に取るようにわかります。
地味な山域、地味な山々、ここに惹きつけられる魅力とは一体何なのでしょうね。
1560m地点に来ました。 あれに見えるは大平山側からも確認できる「孤高のぶな」(笑)です。
1682の大地を見上げます。
はい、これも「孤高のぶな」ね! ダメかな?
このまま尾根を北に向かって松木沢まで下りられないだろうか・・・ 自殺行為です。やめておきます。
もう時間はすでに12時半をすぎています。 少しのんびりしすぎました。
このまま来た道を中倉山まで引き返すか・・・ やめておきます。 疲れました。
東側の斜面、ウメコバ沢の一つ奥の沢(名前が分からない)なら下れそうな気がします。
6号堰堤手前に見えた岩崩れのデブリがたぶんこの沢の落ち口のはずです。
大平山南西尾根からも、見た感じでは急斜面ではありますが下れなくは無さそうです。
急ではあるが水流の無いゴーロ状の沢であることは、対岸から見てわかっています。
このルートが一番楽に帰れそうです。 突っ込みます。
カール状に広がる急斜面を一気に下るのですが、左側の草付ではスリップしたら終わり、
右側の笹付の林の中を下ることにします。
笹の丈は胸ほど、ホールドに笹を使うことができるので急斜面の割に恐怖感は起きません。
振り返ると、こんな傾斜の斜面です。
かなりの急傾斜です。 途中はっきりと分かるシカ道が横切っていました。
笹の斜面も終わり沢形の中を歩くようになります。
日陰のため斜面には雪が解けずに残り、地べたは凍っています。 スリップしないよう気を付けます。
窪みだした沢形をしばらく進みますが、どうしても越えられない枯滝が出てきました。
左岸の樹林を高巻ますが、今度は大きく窪んだ沢形に下りられません。
しばらく樹林を進み、下りられそうなところで再び沢形へ下ります。 こんなことが2度ほどありました。
不安定な中をリズム良く休まず下って行きます。
足元から崩れだすため神経を使います。 自分の足をつぶしかねません。
こんなところで、もし大きな地震でも起きてしまったら・・・ 不安は尽きません。
が、不安とは裏腹に、快調に高度を下げていきます。
大平山南西尾根を真正面に見ながら
振り向くと、やはり岩雪崩が怖い
こんな不安定そうな大岩もあります。 こんなのが動き出したら・・・
右から大平山南西尾根1765P、シゲト山、1928P
巨大な岩が多くなってきました。
ただただ地震が起きないよう、仏様と神様に祈りましょう。
急傾斜はここにきてさらに斜度を増してきました。
問題なく下りられます。 振り返れば、スズメバチの巣が、主はいないようです。
やっと松木沢が見えてきました。
そして6号堰堤も。
1時半、どうにか松木沢へ下り立ちました。 1560m地点から1時間のアルバイトです。
予想通り6号堰堤のすぐ下流に出てきました。
下りてきたのはここ 先日紹介した大平山南西尾根から見たオロ山北斜面の絵です。
このルートは登りに使うこともできるとは思います。
が、しかし地震に遭遇する確率は下りよりも明らかに高くなります。
また雨や霜柱など気象条件による影響も落石の原因になると思います。
よって、自分はここを登りで使うことは無いと思います。
登るにしても下るにしても、落石の危険が常に付きまとうということを念頭に置くべきでしょう。
後はのんびりと 渡良瀬散歩 帰り道編 といきませう。
参考タイム:
2013年11月23日
石塔尾根・末端取付き(7:00)→中倉山山頂(10:00)→オロ山北側尾根1560地点(12:30)→6号堰堤下(13:30)
Nikon D700 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
当初はオロ山山頂付近まで進んで北へ向かうことも考えていましたが、
オロ山手前の大地からウメコバ沢源頭部に沿って北西へトラバースできそうです。
全くの前情報も掴んでいない初めて訪れる大地、さてさてどんな所なんでしょうかね、胸がわくわくします。
では
沢入山西斜面からオロ山北大地(1682m)を見る。
写真の枚数が多くなりますが、最後まで見てくださいね。
オロ山手前の大地に来ました。 ここは相変わらずシカさんの楽園です。
いつものように数頭のシカさんが画面中央から右斜め上(北西)へ移動していきました。
しっかりとシカ道が付いています。 あたしもシカさんの後を追うことにします。
注意点は下らないようトラバースしていくこと。心もち上方向へ進むようにします。
時間は11時半を少し回ったところです。 ジャムアンドマーガリンを詰め込み出発します。
シカ道に従って笹の中に突入しますが、意外やいがい踏み跡はしっかりとついています。
ほぼ標高を下げずにシカ道はついています。 黒木の森の中は笹薮はほとんどありません。
帰りのことを考えて、周りの木の様子や踏み跡の様子を頭に叩き込みながら歩きます。(無駄でしょうが)
程なくしてオロ北側の大地へ到達しました。 遠くに見える草地からトラバースをしたことになります。
東側に広がる大地は笹に覆われていますが、西側の尾根筋はおおむねこんな感じで藪はありません。
雰囲気としてはオロ山から庚申山への尾根のような感じです。こっちの方が黒木が多いかな?
昨年歩いた国境の尾根から松木沢へのショートカット尾根が間近に見えます。
もちろん遥かなる皇海山も間近。
ここは美しいダケカンバの林
笹薮も全く深くはありません。
1682mの尾根と大平山
ウメコバ沢から突き上げる尾根を覗いてみます。
この林の北の縁へ行ってみます。
全く藪はありません。
想像どおり、ここはダケカンバの美しい大地です。
大地の縁に立ち、松木沢を俯瞰してみます。 真下はちょうど6号堰堤の辺りになります。
右端に先日歩いた大平山南西尾根に取り付いた斜面が確認できます。
大地の縁より沢入山と大平山
う~ん ウメコバ沢へ向かって下って行けそうな感じがしますが・・・ 自殺行為ですね。
大地の縁から北側1560m地点まで下りてみます。
西側の縁は概ね樹林におおわれていますが、ここからなら西側から東側にかけては大展望が広がっています。
ダケカンバの大地から一段下がったこの辺りは最高に気持ちが良い。このまましばらく遠くの山々を指で追っていたくなります。
下方左側に見えるコブの辺りまで行ってみます。
右三沢、左小足沢に囲まれた流域の様子が手に取るようにわかります。
地味な山域、地味な山々、ここに惹きつけられる魅力とは一体何なのでしょうね。
1560m地点に来ました。 あれに見えるは大平山側からも確認できる「孤高のぶな」(笑)です。
1682の大地を見上げます。
はい、これも「孤高のぶな」ね! ダメかな?
このまま尾根を北に向かって松木沢まで下りられないだろうか・・・ 自殺行為です。やめておきます。
もう時間はすでに12時半をすぎています。 少しのんびりしすぎました。
このまま来た道を中倉山まで引き返すか・・・ やめておきます。 疲れました。
東側の斜面、ウメコバ沢の一つ奥の沢(名前が分からない)なら下れそうな気がします。
6号堰堤手前に見えた岩崩れのデブリがたぶんこの沢の落ち口のはずです。
大平山南西尾根からも、見た感じでは急斜面ではありますが下れなくは無さそうです。
急ではあるが水流の無いゴーロ状の沢であることは、対岸から見てわかっています。
このルートが一番楽に帰れそうです。 突っ込みます。
カール状に広がる急斜面を一気に下るのですが、左側の草付ではスリップしたら終わり、
右側の笹付の林の中を下ることにします。
笹の丈は胸ほど、ホールドに笹を使うことができるので急斜面の割に恐怖感は起きません。
振り返ると、こんな傾斜の斜面です。
かなりの急傾斜です。 途中はっきりと分かるシカ道が横切っていました。
笹の斜面も終わり沢形の中を歩くようになります。
日陰のため斜面には雪が解けずに残り、地べたは凍っています。 スリップしないよう気を付けます。
窪みだした沢形をしばらく進みますが、どうしても越えられない枯滝が出てきました。
左岸の樹林を高巻ますが、今度は大きく窪んだ沢形に下りられません。
しばらく樹林を進み、下りられそうなところで再び沢形へ下ります。 こんなことが2度ほどありました。
不安定な中をリズム良く休まず下って行きます。
足元から崩れだすため神経を使います。 自分の足をつぶしかねません。
こんなところで、もし大きな地震でも起きてしまったら・・・ 不安は尽きません。
が、不安とは裏腹に、快調に高度を下げていきます。
大平山南西尾根を真正面に見ながら
振り向くと、やはり岩雪崩が怖い
こんな不安定そうな大岩もあります。 こんなのが動き出したら・・・
右から大平山南西尾根1765P、シゲト山、1928P
巨大な岩が多くなってきました。
ただただ地震が起きないよう、仏様と神様に祈りましょう。
急傾斜はここにきてさらに斜度を増してきました。
問題なく下りられます。 振り返れば、スズメバチの巣が、主はいないようです。
やっと松木沢が見えてきました。
そして6号堰堤も。
1時半、どうにか松木沢へ下り立ちました。 1560m地点から1時間のアルバイトです。
予想通り6号堰堤のすぐ下流に出てきました。
下りてきたのはここ 先日紹介した大平山南西尾根から見たオロ山北斜面の絵です。
このルートは登りに使うこともできるとは思います。
が、しかし地震に遭遇する確率は下りよりも明らかに高くなります。
また雨や霜柱など気象条件による影響も落石の原因になると思います。
よって、自分はここを登りで使うことは無いと思います。
登るにしても下るにしても、落石の危険が常に付きまとうということを念頭に置くべきでしょう。
後はのんびりと 渡良瀬散歩 帰り道編 といきませう。
参考タイム:
2013年11月23日
石塔尾根・末端取付き(7:00)→中倉山山頂(10:00)→オロ山北側尾根1560地点(12:30)→6号堰堤下(13:30)
Nikon D700 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR