明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

誰も知り合いのいない場所で

2015-02-23 | ひとりごと
奈良に住む大学時代の友人は、東京に小さなマンションを所有しているそうな。

彼女は離婚後も英語教師を続け、ひとり息子を立派に育て上げ、
今もまだ現役の教師として頑張っている。

「長年ここで教師やってるから、どこへ行っても生徒や父母に会う。
 スーパー行っても美容院行っても、
 平日でも休日でもいつも誰かしら知ってる人に会うから気が抜けない。
 だぁれも私のことを知らないところで心底のんびりゆっくりしたい」

というのがマンション購入の理由。

そうだよな~、それはさぞかし、しんどいだろう。

時々上京してはひとり、そのマンションでのんびりくつろぎ、
誰も知り合いのいない街に繰り出しては思いっきり羽を伸ばすそうだ。







翻って私。
いまだにご近所に知り合いはいない。
せいぜい隣のおばさんと管理人のおじさんぐらいか。

最初の頃はこの状況が寂しく不安だったが、今はもう慣れた。
むしろ、快適かも。
友人の話を聞いてなおさらそう思う。

スッピンでスーパーに出かけても誰にも会わないし、
ひとりで喫茶店に入っても誰にも会わない。

私がどこで何をしようと誰も気に留めない、誰も私を知らない、
この気楽さ。
これは捨てがたい。


もう少し年取ったらそんな悠長なことは言ってられなくなるかもだから、
ほんとに今のうち。

それとなく誰かに見守られないと危なっかしい、そんな年寄りになるまでは
せっかくだから、この気楽さを楽しみたい。