市の録音機貸し出しの抽選に当たったので、もらいに行ってきた。
→振り込め詐欺見張り隊 新117
3年の貸与期間が過ぎれば返還かと思ったが、そのあとは無償譲渡だと。
つまり、いただけるってことね。
ほよよ~S市さん、太っ腹!
さっそく母の部屋に設置することに。
設置は簡単、壁の差込口と電話の間にこの録音機を挟むだけ。
PCのモデムやルーターの設置と同じだ。
ところが、録音機付属のモジュラーケーブルが1mと短く、
ベッドサイドの電話台まで届かない。
「線が短いから電話台を壁際に置かんとアカンわ」
「そやな、べつに枕元に電話置いとかなアカンこともないから、動かそか」
ということになった。
壁際には段ボールに入れた何やら得体のしれないもの、
まさしくアンタッチャブルで家族を遠ざけていた母の大事なもの? が
うずたかく積まれている。
チラッと見たら、母の嫁入り道具だった裁縫箱や文箱(どちらも壊れている)、
アルバム、本、何が入ってるのやら紙袋の類・・・が、
学習机(私のボロボロの学習机が物置台と化している)と壁の間の数十cmを埋めるように
突っ込んである。
それらを引っ張り出さねば、壁の差込口に手が届かない。
ズリズリと私が引っ張り出すと埃が舞い上がった。
母は脱兎のごとく部屋から去り(ほんとに90歳かよ!?)、数秒後に掃除機を手に現れた。
前回のことで埃は織り込み済みだったので、
私は何も言わずに掃除機をかけ、雑巾がけした。
それが不気味だったのか、恐縮しまくりアセリまくりの母。
線をつないで操作をテスト、仕組みを母に説明する。
電話がかかってくると
「この電話は振り込め詐欺等の犯罪被害防止のため、会話内容が自動的に録音されます」
とアナウンスが流れ、そのあと呼び出し音が鳴るが、
留守電設定してあるので、すぐに「ただ今留守にしております・・・」に切り替わる。
2度も延々アナウンスを聞かされて、
それでも切らずにいられる人がこの世にどれだけいることか。
これで対策ばっちり!
問題は引っ張り出したガラクタ、じゃなかった母の大事なものを、どうするか。
「粗大ごみが無料のうちにちょっとずつでも捨てていかんとなぁ」と言うと、
「そうやねん、お隣さんも言うたはったわ、今のうちに出さなアカンて」
お、素直!
自分で少しずつ片づける、処分する。と母は言うが、どうだか^^;
置き場所が変わっただけで、今度は反対側の壁際にでも積み上げられるのが
関の山ではないかと思う。
でもね~。
結局、アンタッチャブルな聖域を作ったところで、いつかは人の目に晒されるのだ。
だったら、自分で何とかできるうちにやらないとね。
で、今回もまたまたありましたのよ。
「傘が閉まらへんようになってん」
そういえば隣の部屋に広げたままの日傘があった。
月イチで電車に乗って血圧とコレステロールの薬をもらいに行く母、
駅に着いて日傘を閉じようとすると閉じられなくなったと。
「それ、私も去年同じことがあったわ。バネの爪が取れたんよ」
「近くにいた若い人にお願いしたら閉じてくれたんやけど、
一時は傘差して電車乗らなアカンかと思ったわ」
「焦るやろ。私も傘差してビルの中、歩かなアカンかと」
想像して大爆笑。(⌒▽⌒)ノ_彡
「やっぱり安物はアカンなぁ」
「これ、アンタが母の日にくれたんやで」
あ~、さよか (/_x)/