明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

逞しい生命力

2023-11-04 | ひとりごと
空き家になった母宅の掃除に行ってきた。
人の住まなくなった部屋というのはガラーンとして、何とも寂しいものだ。

要らないものを捨てようと机の引き出しを開けてみたら、
10年以上前に私が送った数独の本がほぼ手付かず、封筒に入ったままで出てきた。



新聞に掲載されている数独を解くのが好きだと母が言うので、
それなら大きな字のほうがいいだろうと、誕生日に贈ったものだ。
最初の数ページだけチャレンジした跡あり、
そのまま封筒に戻し引き出しにしまいこんで、忘れてしまったようだ。
今度面会に行くときに持って行こう。やらないだろうけど。
今でも新聞掲載の小さい紙面を切り取っては「やるやる」「いつかやる」
と口では言っているのだ。



ベランダに放置されたゼラニウムの鉢、まだ葉っぱが残っている。
最後に水やりをしたのが9月16日。
ひと月半以上、水なしで生きている。すごい生命力! 逞しい。
古い鉢で、もう茎はゴツゴツと木質化しているが、
今夏もたくさんの花を咲かせてみんなをびっくりさせた。
母は普段からちっとも水をやらないので、かえってそれがゼラニウムにはよかった?
乾燥気味に育てるのがいいそうだ。



放置するのは忍びないので、茎を折って持ち帰った。
茎の中は緑色。とりあえず鉢にプスプスと挿した。
一本でも根付いてくれれば・・・命が繋がる。


理不尽に人の命が奪われていくニュースを見続け(させられ)ているせいか、
草木一本でも健気に頑張っているのが嬉しくて、奇跡に思えてくる。