明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

一年ぶりの京都

2024-05-03 | グルメ
一週間ほど前の話。
連休に突入する前に、たび友さんとほぼ一年ぶりに会った。
要介護2のEさんとの旅行はもう無理と去年身に沁みてわかったのに、
まだ一緒に行きたいような I さん。

     去年の記事→温泉旅行、3人で行くはずが・・・ - 明日は明日の風が吹く

「電話したら、温泉行きたいな~って」
(行きたいのと行けるのは違うと去年も言ったやん、ンもう~)
「だったら旅行じゃなくて、一度ゴハン一緒に食べよう」と私。
インバウンドで混み混みだし、Eさんのことも想像できて気が重いが、しょうがない。




ニデック京都タワーに名前が変わったのね。







昼食は某日本料理店。
I さんが探してくれたお店だから文句は言いたくないが、
先附のピンクのお椀を見た時、その中身の少なさに目が点になった。
イチゴのすり流し仕立てに赤貝、小柱、春キャベツ。
量が少なすぎて誰かの食べ残しみたい。味もただうっすら甘いだけ
この段階でがっくりきたが、とうとう最後までどれもぼやけたような味で、
量も少ない。珍しくハズレだった。
凝ってはいるのだが、ひねくり回して素材そのものの良さを失くしてしまったというか。
I さんも「ここはアカンわ。口コミでは良さそうやったのに」。
京都のど真ん中でこんな商売しますかね。これがインバウンド仕様ってやつか
こないだ奈良の隠れ家でいただいた料理の2倍近いお値段だった。

Eさんは足の衰えも認知症も進んでいた。
何を訊いても答えは「うん」
店に何時に着いたの?と訊いても「・・・」
時間や場所をもう覚えられなくなっていて、メモに書き留めても意味をなさない。
食事中に彼女が発した言葉は「うん」と「トイレ」ぐらい。
お店の人によると、約束の時間の1時間以上前に店に到着していたのだった。

「これでようわかったわ、もう無理やね」と I さん。
「冷たいようだけど私らはもう関わらないほうがいいよね、あの親子には」と私。
超がつくぐらい非協力的な娘さん。母娘関係が想像できる。

Eさんをタクシーに乗せて送り出した後、さぁこれからどうする?
目の前には二条城。
修学旅行生とインバウンドに交じりながらお城を見てきた。


入城券を買いながら修学旅行生が話している。
「オレら中身は小学生なんだけどな」
思わず吹き出したら、ニコッと笑って「お先にどうぞ~」
大人1300円。高いね。シニア割引はないのか。
浜松城は中学生以下と70歳以上はタダだったぞ~🤣

立派な東大手門を入り、唐門を見てから二の丸御殿へ。
唐門の彫刻が見事だ。
ずいぶんきれいだと思ったら2013年に修復工事をしたとか(パンフレットによる)。



二の丸御殿は靴を脱いで上る。中は撮影禁止だった。
廊下は「鴬張り」で、大勢が歩くからヒヨヒヨヒヨヒヨと涼やかな音色が響いている。
いくつも連なる大広間、御所の近くでこれでもかと徳川家の権力財力を見せつけている。
欄間の透かし彫りや障壁画、天井画も緻密だ。もっと細部まで見たかった。
天守閣跡からは本丸御殿と庭、京都の街並みが見下ろせる。大文字の山も・・・。

ここは門が閉まるのが早い。午後4時には閉門だ。
二条城から京都駅までは市バスに乗れた。平日だったからか、混んでいなくてよかった。

「これからは2人でまたどこか行こうね」と言って I さんとは別れたが、
2人はちょっと寂しいね。
知り合ったのは9年前の沖縄旅行。あの頃はまだEさんもシャンとしてたのにな・・・。
明日は我が身だ^^;