明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

猫をきっかけに

2024-11-10 | 母との確執
昨日、ひと月ぶりに母のところへ行った。
「どなたですか?」と言われそうで、いつも扉を開ける時にはドキドキする。
「ああアンタか、久しぶり」と言われてホッ。それの繰り返し。
どなたですか?の日はどうか来ないでほしい。



今回は来年の猫のカレンダーを持参した。
いつものとおり、100均で調達したものだけどね。

先月思いがけず母の昔話を聞いたが、続きを聞きたくて・・・。
とっかかりにネコちゃんがちょうどいい。

先月の記事→母の昔話 - 明日は明日の風が吹く

ちなみに母の話に出てきたN市の女学校や専用電車が走っていた件、
調べてみたら本当の話だった。
専用電車は割と最近まで走っていたようで(驚)

かわいいかわいいとカレンダーをめくりながら、
「黒猫の写真はないなぁ(母が飼ってたのは黒猫だった)。黒は嫌いな人が多いんかな」
「そんなことはないと思うけどね。真っ黒で艶があってきれいやん黒猫。何歳まで生きたん?」
「さぁ知らん。いつの間にかいなくなった。猫は死ぬとき姿を消すねん」
「探さへんかったん?」
「帰ってこんようになったから、あぁきっと死んだんやわて」
「ふーんそんなもんなん」

どうやらそんなもんだったらしい。
戸建てに住んでいた時も猫を飼わなかったのは心臓の悪い父が医者から止められていたからで、
「私が我慢してるのに自分は勝手に犬連れてくるんやもん」
と、また前の話へと繋がっていくのであった。
よっぽど勝手に連れてきた犬の件は腹の立つ出来事だったらしい。

お嬢様から一転、長屋暮らしになるきっかけの父親の話は
自分でもよく知らないようだった。
どんなイキサツ、事情があったのか、私としてはそこが知りたかったのだけど。
母は父親にとても大事にされていたようで、父のことは悪く言わない。
「ものすごく優しい人やった。
 お父さんが早く死んだぶん私には長生きしなさい、言うて守ってくれてはる」
(は~ん。老年的超越、ってのかしら。いくつになったらそういうふうに超越するのだろう)

そんな人なら一度私も会ってみたかった。
母は17歳、父は11歳の時に父親を亡くしているので、
私には生まれた時から「おじいちゃん」はいなかった。

前の話では、父親の死因が心臓発作か脳卒中で急死だったのが、
今回は「肺病患ってた」「私も看病した」に変わっていた
どこまでが事実でどこからが作話か、もう本人もわからないだろう。
ボケる前に昔話を聞いておくんだったと後悔先に立たず。
これは弟が母から聞いた話だが、
戦時中ひもじい思いは一度もしなかったらしい。
本当だろうか。




(楽天市場HPより拝借しましたm(__)m )

もうすぐ母の96回目の誕生日。
今年はこれをプレゼントしようかと。
母がどんな反応を見せるか、楽しみだ。