2月、インプラントにするべく歯科でCT を撮った時、
「左の副鼻腔(上顎洞)に影が写っている」と指摘された。
副鼻腔は空洞なのでCT画像では真っ黒に写るのが正常なのだが、
私の画像は左側だけグレーにみえる。
「この時、風邪引いてました?」「いいえ」
グレーに見えるのは何か液体状のものが溜まっているかららしい。
「鼻水鼻づまり、ありませんか。顔が痛いとか」
「顔が痛い? え?」
「ふーむ。抗生剤3日分出しておくので飲んでみてください」
「副鼻腔炎ですか? 耳鼻科受診したほうがいいですか?」
「そうですね、ハイ」
というような会話があり・・・。
抜歯が済んで少し落ち着いたころ、そうだ耳鼻科に行かなくちゃと思い出した。
近くの良さそうな耳鼻科に予約を入れ、受診したのが2月末。
生まれて初めての耳鼻科受診。
鼻の奥まで器具を突っ込まれ、内視鏡も突っ込まれ・・・
「赤ちゃんでも痛くないですよ」とか言われたら痛くてもガマンするしかない^^;
「鼻の中は何もないね、きれいです」
でしょ。低くて丸いが、アレルギーも花粉症もない、機能的にはよくデキた鼻っすヨ。
「でも副鼻腔には何かおできのようなものが出来ている可能性ありますね。
良性だけど放っておくと悪性になったりするかもしれないから取らないとね。
こちらでもCT検査やりましょう」
腫瘍というワードは刺激が強いからおできなんて言い換えてるわ、
と漠然と思った私。そんなものが本当に出来ているとは到底思えないが。
ちょっと不安な気分になる。取るって手術ってことよね。イヤやなぁ。
クリニックでは検査が出来ないので、検査専門の診療所に行かなくてはならない。
幸いにも2日後の予約が取れた。
2日後、検査結果のCDを持って、再度耳鼻科を受診。
CT画像を見ながらDr.が説明する。
「歯医者さんの言う通りこっちだけ影がありますね。
うーん、このへんだけ骨の厚さが分厚いから、骨の内側の粘膜に沿って薄く平べったい何かが・・・」
げっ、何それ
「昔は大変だったけど今の手術は鼻から内視鏡入れて出来ますから。
日帰りでやるところもあるけど私は入院してもらって全身麻酔でやります。
術後の管理が大事なので。ご希望なら阪大病院も紹介出来ます」
ちょ、ちょっと。ちっとも大丈夫じゃない。
「良性ですから。ガンじゃない」
なんでそう言い切れるんですか!生検しなきゃそんなことわからない、と言いたかったが、
そんな気力はなく、むしろその良性という言葉にすがりたい気分。
でもなんでこうなる?どういう話の急展開? なんで私が!?
「MRIもやりましょう。もっと詳しくわかります」
大抵がCTの次はMRI。だったら最初からMRI にしといてよ、と思う。
こちらは予約がたくさん入っていて検査日が3月中旬まで取れなかった。
そして結果を訊くのがまた一週間待たされて、やっと昨日のことだった。
この3週間の長いことと言ったら。
どんどん自分がネガティブ思考になっていくのがわかる。
何も食べたくない。何を見ても面白くない。
もし本当に腫瘍が出来ていたら、もし悪性だったら、
手術は痛いのか、どれぐらい入院するのか、費用はどれぐらいかetc.
エンディングノートを書かなくちゃ。
子どもたちに知らせる?息子はもうすぐアメリカだし、悪いことは言えないし。
孫たちが大きくなるのをあと何年見られるのかな・・・。
でもうちはガン家系じゃない、死ぬなら頭か心臓のはず、これは違う。
何が出来てるのか知らんけど、切ればいいんでしょ切れば。
なんぼでも切ったろうやないかい。最後はもう開き直った。
で、昨日のこと。診察室に入るなり、
「何もできてないですよ、よかったですね。MRIではっきりしました」
はぁー? 何も出来てないんですか?手術しないでいいの?
何やのンもう~。はぁ~でもよかった~~。
検査報告書の所見には
「積極的に腫瘍や真菌症を考える所見は指摘できず、慢性副鼻腔炎による変化として説明可能」
「軽度の慢性虚血性変化(+)、頭蓋内に明らかな急性期病変や悪性病変(-)」
と書かれていた。
慢性副鼻腔炎との診断だが、何の自覚症状もない。
鼻汁も鼻詰まりもない。歯科でCTを撮らなかったらいつまでも気づかないままだろう。
「しばらくお薬飲んで様子を見ましょう」
「でも先生、腫瘍があるとおっしゃいましたよね。骨に沿って平べったいのがあると」
「かもしれないと言っただけで」
「ほんとに何も出来てないんですね。手術しないでいいんですね」
「薬飲んでも悪化したら手術するかもしれませんよ」
ゼッタイ見間違えたとは言わないのね (-"-;)
散々怖いこと言ってくれたおかげでどれだけしんどかったか。
でもまぁ見方を変えれば慎重派。さらっと見落とす医者よりはいいか。
ということで、新しい病をひとつ得てしまったけれど、
今は地獄から生還したような気分であります。
MRIってすごいね。
「左の副鼻腔(上顎洞)に影が写っている」と指摘された。
副鼻腔は空洞なのでCT画像では真っ黒に写るのが正常なのだが、
私の画像は左側だけグレーにみえる。
「この時、風邪引いてました?」「いいえ」
グレーに見えるのは何か液体状のものが溜まっているかららしい。
「鼻水鼻づまり、ありませんか。顔が痛いとか」
「顔が痛い? え?」
「ふーむ。抗生剤3日分出しておくので飲んでみてください」
「副鼻腔炎ですか? 耳鼻科受診したほうがいいですか?」
「そうですね、ハイ」
というような会話があり・・・。
抜歯が済んで少し落ち着いたころ、そうだ耳鼻科に行かなくちゃと思い出した。
近くの良さそうな耳鼻科に予約を入れ、受診したのが2月末。
生まれて初めての耳鼻科受診。
鼻の奥まで器具を突っ込まれ、内視鏡も突っ込まれ・・・
「赤ちゃんでも痛くないですよ」とか言われたら痛くてもガマンするしかない^^;
「鼻の中は何もないね、きれいです」
でしょ。低くて丸いが、アレルギーも花粉症もない、機能的にはよくデキた鼻っすヨ。
「でも副鼻腔には何かおできのようなものが出来ている可能性ありますね。
良性だけど放っておくと悪性になったりするかもしれないから取らないとね。
こちらでもCT検査やりましょう」
腫瘍というワードは刺激が強いからおできなんて言い換えてるわ、
と漠然と思った私。そんなものが本当に出来ているとは到底思えないが。
ちょっと不安な気分になる。取るって手術ってことよね。イヤやなぁ。
クリニックでは検査が出来ないので、検査専門の診療所に行かなくてはならない。
幸いにも2日後の予約が取れた。
2日後、検査結果のCDを持って、再度耳鼻科を受診。
CT画像を見ながらDr.が説明する。
「歯医者さんの言う通りこっちだけ影がありますね。
うーん、このへんだけ骨の厚さが分厚いから、骨の内側の粘膜に沿って薄く平べったい何かが・・・」
げっ、何それ
「昔は大変だったけど今の手術は鼻から内視鏡入れて出来ますから。
日帰りでやるところもあるけど私は入院してもらって全身麻酔でやります。
術後の管理が大事なので。ご希望なら阪大病院も紹介出来ます」
ちょ、ちょっと。ちっとも大丈夫じゃない。
「良性ですから。ガンじゃない」
なんでそう言い切れるんですか!生検しなきゃそんなことわからない、と言いたかったが、
そんな気力はなく、むしろその良性という言葉にすがりたい気分。
でもなんでこうなる?どういう話の急展開? なんで私が!?
「MRIもやりましょう。もっと詳しくわかります」
大抵がCTの次はMRI。だったら最初からMRI にしといてよ、と思う。
こちらは予約がたくさん入っていて検査日が3月中旬まで取れなかった。
そして結果を訊くのがまた一週間待たされて、やっと昨日のことだった。
この3週間の長いことと言ったら。
どんどん自分がネガティブ思考になっていくのがわかる。
何も食べたくない。何を見ても面白くない。
もし本当に腫瘍が出来ていたら、もし悪性だったら、
手術は痛いのか、どれぐらい入院するのか、費用はどれぐらいかetc.
エンディングノートを書かなくちゃ。
子どもたちに知らせる?息子はもうすぐアメリカだし、悪いことは言えないし。
孫たちが大きくなるのをあと何年見られるのかな・・・。
でもうちはガン家系じゃない、死ぬなら頭か心臓のはず、これは違う。
何が出来てるのか知らんけど、切ればいいんでしょ切れば。
なんぼでも切ったろうやないかい。最後はもう開き直った。
で、昨日のこと。診察室に入るなり、
「何もできてないですよ、よかったですね。MRIではっきりしました」
はぁー? 何も出来てないんですか?手術しないでいいの?
何やのンもう~。はぁ~でもよかった~~。
検査報告書の所見には
「積極的に腫瘍や真菌症を考える所見は指摘できず、慢性副鼻腔炎による変化として説明可能」
「軽度の慢性虚血性変化(+)、頭蓋内に明らかな急性期病変や悪性病変(-)」
と書かれていた。
慢性副鼻腔炎との診断だが、何の自覚症状もない。
鼻汁も鼻詰まりもない。歯科でCTを撮らなかったらいつまでも気づかないままだろう。
「しばらくお薬飲んで様子を見ましょう」
「でも先生、腫瘍があるとおっしゃいましたよね。骨に沿って平べったいのがあると」
「かもしれないと言っただけで」
「ほんとに何も出来てないんですね。手術しないでいいんですね」
「薬飲んでも悪化したら手術するかもしれませんよ」
ゼッタイ見間違えたとは言わないのね (-"-;)
散々怖いこと言ってくれたおかげでどれだけしんどかったか。
でもまぁ見方を変えれば慎重派。さらっと見落とす医者よりはいいか。
ということで、新しい病をひとつ得てしまったけれど、
今は地獄から生還したような気分であります。
MRIってすごいね。
MRIは体への侵襲が少なくて細かい所まで分かるから検査の方法としては私は好きです。
CTは場所によっては造影剤を点滴されることもあり、ちょっと気分が悪くなることもあります。
詳しく調べてもらって何ともなかったのですから良かったですよ。
頭蓋内のMRIでは脳血管系の疾患の兆候も調べたのでしょうか。
ついでに色々分かればそれも良かったです。
しばらくドンヨリした気分で過ごしたでしょうが「終わり良ければ全て良し」です。
嫌な検査されて時間をとられて心配して大変な思いをされましたね~
まあ結果オーライってことで良かったですね。
ある程度の年になって色々検査すると 何かしら病気を見つけちゃう気がします。
良いのか悪いのか? どのくらいはほっておいていいのか?
これから考えなきゃな~って思いました。
こんにちは。
慎重なDr.なのでしょうが、言ってることは結構怖かったですよ。
MRIは二度めですが、音も不快ではなく前衛音楽のように聞こえ、
ウトウトしてしまうほどでした。
頭蓋内は軽度の慢性虚血性変化が2か所。
これは加齢によるもののようです。
明らかな急性病変や悪性病変はなく脳室拡大なしと書かれていました。
梗塞や出血があれば映るでしょうし、縮んでスカスカも映るでしょうから、
まぁ大丈夫かなと思っています。
みどりさん、もうすぐ手術ですね? 無事に終わることを祈っています。
こんにちは。
ほんとにそうなんですよね、この年になると何もないということはなく、
何かしら出てきますよ。
だから年取ったら検診は受けるな検査はするな、と言われるんですね。
今回も、もし歯科でCT撮らずに気づかないまま放置していたらどうなってたんだろうと。
案外それでも大事にならないかもしれない。
後悔したくないから検査を受けるけど、
昔ならそれで命を落としても、そこで寿命ということだったのでしょうね。
検査結果が出てから考えればいいものを、
心配性なものでどんどん先走って悪いことばかり考えてしまいました。
誰にも言わず一人で疲れてるんだから、アホみたいです^^;
何もなくて良かったですね。
しかも脳ドックでなにもなしで尚良し(^o^)
ガンかも??なんて言われると、結果がでるまでの日々が辛いです。
誰だってあれこれ考えてしまいますよ。
私も去年の入院前に、泌尿器科で膀胱がんの疑い有りと言われ泣きそうになりました。
組織検査に出されて次の診察日に説明しますということでしたが、その日は
外科診察日だったので、こちらから聞くまで話がありませんでした。
もうぅぅぅ・・・って感じでしたね。
こんにちは。
いくら良性だからとか、念のためとか言われても
検査をするだけでもかなり不安なので、何の気休めにもなりません。
むしろ気を遣われるぐらい悪いのだろうかと逆に勘繰ったり。
結果を待つ間が地獄ですね。私も今回、一気に老け込みましたわ(^0^)
>こちらから聞くまで話がありませんでした。
Dr.にしてみればそんなもんなのでしょうね。
患者サイドはもう生きるか死ぬかの分かれ道、必死の心境なのにね。
うちの家系はおできで死んだのはいないので、おそらく頭か心臓、
今回頭はまだ大丈夫そうなので心臓かなと。
前の肺がん検診時に肩幅の割に心臓が大きいと言われたんです^^;とりあえず放置してますが。
がんは 手術で切除しきれれば 虫垂炎と変わりません。
しかし発見されたとき既に"転移" していると大変です。
また 時を経て転移が判ることもあり これも大変です。
それでも 早期に発見されれば転移は稀ですから
「疑わしきは検査」を受けるべきだと 私は思います。
「治る "がん" は元々がんもどきで放置しても大丈夫」
「真性の "がん" は手術も放射線も化学療法(薬)も効かない」
「だから どっちにしても何もしないのが最善!」
そう唱える医師・研究者もいらっしゃいますが…。
私は 不整脈で掛かっていた医師から
「中高年は一度は胸腹部をCT検査した方がいい」
と強く勧められ受けた検査で初期の腎がんが判りました。
初期ゆえ内視鏡による部分切除の手術でしたが
術後の細胞診で 最も悪性度の高いがん細胞(G3)と判明。
放置すれば進行も転移も早かった とのことでした。
お蔭様で 術後13年、再発も転移もしていません。
しかし悪性度マックスのG3でしたから 胸腹部CTを
術後3年は三月毎、やがて半年毎、そして一年毎に…。
しかし何年たっても 検査結果をきくときは
恋にときめくようにドキドキします(笑)
がんは かなり前から原則「皆告知」です。
手術・放射線・化学(薬)の三大療法は
最終的には 患者の選択になります。
二人に一人が がんに罹る時代ですから
心構えと一定の知識は備えておくべきかと思います。
その意味で pukarikoさん! 良い経験をされました(笑)
こんにちは。
生還されてから13年ですか。よかったですね。
CTスキャンを強く勧めたDr.のおかげで、
早期発見早期治療と良い方向に進みました。
そのDR.に出会わなかったら今ごろは・・・
と思うと、どんなDr.に巡り合うのかでその後の自分が決まるような気もします。
いやいや、いいDr.に出会ったところで忠告を素直に聞くか訊かずに無視するか、
結局は自分次第ですね。
元夫は検診で何度も肝機能の異常を指摘されていたのに再検査を受けず、
結局死ぬまで放置してあっという間に亡くなりました。
で、今回私は良いDr.に出会ったということなのか、どうなのか。