風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

刃物研ぎ

2007年02月20日 | 清水ともゑ帳
病院の待合室で読んだ『くらしの手帖』の刃物についての記事が興味深かった。
床屋さんが皮でカミソリを研ぐ姿は、'80年代にはほとんど見られなくなったそうなのだ。
私は中学生になってからというもの、もう30年以上も床屋さんに行ってないので、そういう現状をまったく知らなかった。

小学生のころ、学校の近くにある床屋さんで髪を切ってもらっていた。
いつも見かける床屋のおじさんが、皮で研ぐときにすごくカッコよくて、シャッシャッっという音も耳に心地よかった。

どの職種でも、そして、家庭にあっても、刃物を研ぐ姿って素敵だと思う。
手元をじっと見ながら研いでいる姿は、心も一緒に磨いているような気がする。

私も包丁を砥石で研いでみたいけど、刃を壊してしまいそうで、いつもセラミック製の研ぎ器を使ってしまう。
時々、夫が砥石で研いでくれると、なんだか切れ味まで違う気がする。

…で、記事を読んで、子どものころの疑問がわいてきて、やっぱり不思議に思った。
なぜ皮で刃物が研げるんだろうって。
理髪店で使う刃物はそれだけデリケートなのかなぁ。
どんな動物の皮を使っているんだろう。
刃物は砥石で研ぐもの…というイメージから離れられない私には、当時も今も、それが不思議。


コメント (6)