うなぎ好き

うなぎは憧れの食べ物でした。
高校生のころ、「うなぎを食べたい」と、母にねだったら、
「高いだけでおいしいもんじゃないだよ」と、答えが返ってきました。
とはいえ、本当にそうなのかどうか、自分の舌で確かめてみたいものです。

初めて口にしたのは、21歳のときです。
そのころ付き合っていた彼が、
「ご馳走するから何が食べたいか何でも言って」
と言うので、すかさず「うなぎ！」と答えました。
ちょっといいお店で、うなぎをおいしくいただきました。
母の言ったことは、私にはまったく当りませんでした。
ところがその晩、私はおなかのあまりの痛さで、夜通しのたうちまわりました。
翌朝、病院へ行ったら、「急性膵炎」と診断され、白血球の数がすごいことになっていました。
天ぷらやうなぎなど、油物を食べると、急性膵炎を起こすことがあるそうです。



このお店の前を通るたびに、うなぎ好きの夫が食べたがります。
できれば白いご飯を持ってきて、この煙突の下でにおいだけでいいから、食べたいほどだそうです。
私は、膵炎にもめげず、その後もうなぎを食べています。
それにしても…です。
このところ夫のうなぎ好きが高じて、週に一度は口にしています。
いくらなんでも～



この仔は、「うなぎ犬」という別名もあります。
抱っこしていると、腕の間からスルスルスルと抜けてしまうからです。
でも、なんだかぐったりして…。
ポポこそ、うなぎで精をつけた方がいいのかもしれません。