アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

臨死からの生還とその後の死

2022-10-27 18:31:31 | クンダリーニ・ヨーガneo

◎全身虚血と再灌流症候群

 

一般に一度死んでから生還した者の多くが、蘇生措置を受けた数時間後か数日後に再びあるいは三度死ぬという。

 

これは、クンダリーニ・ヨーガの究極の起きる条件が、心停止と呼吸停止であることからすると、やや不都合な事象である。死んでから生還することを臨死体験と呼ぶが、臨死体験をしたからといって、そのほとんどの人が神に出会うかというと、それはどうもその逆である。

 

更には、クンダリーニ・ヨーガは、死の世界を窮めるからして、死を体験するのは当然だが、クンダリーニ・ヨーガの窮極に際しては、人はしばしばこの世界に戻る必要性を感じず、そのまま生の世界に戻らない人もいるらしい。それではこの世に何の寄与もしないし、本人のためにもならないではないかと考える人もいるかもしれないが、そうした絶対光明、ニルヴァーナというものは、人間の都合を優先に考えてくれるものでもないことに思いを致すべきだろう。

 

1972年ソ連の科学者ウラジミール・A・ネゴフスキーは、蘇生して生還した人に特有の二つの病気を指摘している。一つは、全身虚血であり、全身性の酸素欠乏。もう一つは、再灌流症候群であり、通常なら細胞を生かす酸素が、逆に細胞の死を早める物質に変わること。

 

サム・パーニアは、この全身虚血と再灌流症候群を避ける手段は、死の時間が非常に短かった場合と医師の正しい介入の二つを挙げる。実際問題として、いわゆる体験とは言えない体験後のこの二つの蘇生後症候群を避けるには、死の時間が非常に短いことを神に祈り、またグルがタイムリーに適切に対応することが必要なのだと思う。

 

冥想修行のグル、師匠が医師免許を持っているとは限らないので、グルの適切な対応を可能ならしめるのは、グルが修行者の危険な状態を見抜き適切な対応をとれるほどの力量あるクンダリーニ・ヨーガの達人であることが条件となる。

 

クンダリーニ・ヨーガというのは、その意味でも文字通り死の修行であり、だからこそ社会的に問題とされがちなところがあるから、密教なのだと思う。

 

また蘇生術の本には宇宙飛行士はしばしば宇宙で死にかけ、あるいは実際に死に、あるいは生還した場合でもその過酷な(死にかけた?)体験がトラウマになることが多いことも書いてある。先日テレビで日本人宇宙飛行士山崎直子さんが、宇宙飛行士の訓練は予期せぬ突発的な事象に対応していく過酷な内容が多いと語っていたが、宇宙飛行士は生還してもPTSDにもならず閉所恐怖症でもない人間を選抜して送り込むのだろうと想像された。宇宙飛行士は、目的こそ異なれ、生死を賭している点では特攻隊にも似ているように思う。

 

出口王仁三郎は、6度死んだが、その1回については、呼吸も心拍もあったが身体も動かず口もきけずで、鼻に松葉を焦がした煙を吹き込まれるなど、蘇生にひどく苦労したエピソードが残されている。他の五回については、サポート神霊の指導を得たのか自分で対応したのかはしらないが、とにかく生還してきた。

 

最近何でも情報公開すれば良いみたいな風潮があるが、軍事、インテリジェンスと並んで、死の技術あるいは密教系の情報には、公開されてはならない情報がある。

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