「大変な事を受けてしまった」
「交州=今のベトナム といえば猛暑熱帯の地だ、到底生きてかえってはこれまい」
瀛州刺史盧祖尚が太宗に呼び出されたのは昨日の事であった。
「交州の政治が乱れている、卿にお願いしたい」
唐初の群雄の一人ではあったが、周囲より押し立てられただけ
民治にはすぐれ、大望はない祖尚であった。
しかし年老いて、故郷を離れることを考えると後悔の念が突き上げてきた。
「やっぱり断ろう、たとえ官を免ぜられることになっても」
祖尚は上書して命を断った。
太宗は驚き再考を促した。
「匹夫といえども、一度受けたことは守るのだ。ましてや卿ほどのものが」
しかし祖尚は頑として受けなかった。
元々短気で血の気の多い太宗である。
軽んじられていると感じると我を忘れる事が多かった。
「朕の命を受けられぬというなら臣ではない、斬ってしまえ!」
祖尚は引きずり出され、殿下で斬られた。
「交州=今のベトナム といえば猛暑熱帯の地だ、到底生きてかえってはこれまい」
瀛州刺史盧祖尚が太宗に呼び出されたのは昨日の事であった。
「交州の政治が乱れている、卿にお願いしたい」
唐初の群雄の一人ではあったが、周囲より押し立てられただけ
民治にはすぐれ、大望はない祖尚であった。
しかし年老いて、故郷を離れることを考えると後悔の念が突き上げてきた。
「やっぱり断ろう、たとえ官を免ぜられることになっても」
祖尚は上書して命を断った。
太宗は驚き再考を促した。
「匹夫といえども、一度受けたことは守るのだ。ましてや卿ほどのものが」
しかし祖尚は頑として受けなかった。
元々短気で血の気の多い太宗である。
軽んじられていると感じると我を忘れる事が多かった。
「朕の命を受けられぬというなら臣ではない、斬ってしまえ!」
祖尚は引きずり出され、殿下で斬られた。