唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

唐宰相一覧[除皇族]3.裴寂

2014-12-15 10:34:01 | Weblog
裴寂。字は玄真。祖父融は司本大夫、父瑜は絳州刺史。
風采は良く、州主簿・左親衛・齊州司戶・侍御史・駕部承務郎・晉陽宮副監を歴任する。
劉文靜と共謀し高祖に自立を薦めた。
大丞相府長史・魏國公となり即位後尚書右僕射として宰相となった。
軍事的才能は無いが、よく高祖の相談役となり信任され、武徳9年には司空に昇進した。
太宗即位後、實封一千五百戶を与えられた。
しかし高祖ほどには信任されず、敬遠される存在となり、
貞観3年仏僧法雅のささいな事件に坐して免官・削邑された。
しかも狂人信行の事件にこじつけられて僻地に流された。
配流の地靜州の山羌の反乱に際しては家僮を率いて平定したため、
入朝を赦されたが、果たさず60才で卒した。
贈相州刺史・工部尚書・河東郡公。
子の律師が嗣爵し、太宗の妹臨海長公主と結婚し、汴州刺史となった。
孫の承先は,則天時に殿中監となり、酷吏により殺された。
[宰相履歴]
武徳元年6月.右僕射~6年4月.左僕射~9年正月.司空~貞觀3年正月.免