「身近な自然を見つめる目」調査学習会 in 福岡を開催します!
来る11月10日(土)・11日(日)に、福岡市西区の九州大学伊都キャンパス「ビッグオレンジ」と「生物多様性保全ゾーン」において、「身近な自然を見つめる目」調査学習会を開催いたします。
講師は、東邦大学の長谷川雅美教授。カエルの目線にたった研究を行われている研究者です。千葉市立中央博物館での学芸員だった頃に、「カエルの気持ち」展を開催された一員でもあります。
また、開催地である九州大学からは、生態研究室の矢原徹一教授がご協力してくださいます。彼もまた、保全生態学の研究者です。専門は進化生物学・植物生態学。
今回の調査学習会の実習会場である、九州大学伊都キャンパス「生物多様性保全ゾーン」は、小さな2つの森に挟まれた谷部です。本来の計画では、埋め立てられる予定地だったと聞いています。ところが、現地でカスミサンショウウオという両生類の生息を確認し、できるだけ広い範囲で水と森のある当地を残してくださいと報告書を提出したことで、当地は埋め立てられることなく残されるようになりました。また、275ヘクタールの用地内でくらす生物の全種保全・森林面積を減らさない・水生生物の保全という3つの目標が掲げられました。この保全策については、学術誌「サイエンス」2004年版に紹介されています。
3つの目標のうち、水生生物の保全に対して、水辺のモニタリングを行ってきたのが私たちの会です。具体的には、ニホンアカガエル・カスミサンショウウオの産卵数調査と、カメ類の分布調査を2000年から毎年行って来ました。
今回の調査学習会は、里山保全に関わる方々へおすすめです。講師をはじめ、里山保全に大切な学習が習得できる、二度とない調査学習会ですので、是非、ふるってご参加ください。(参加者数に限りがございますので、お早めのお申し込みをお願いいたします)
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
※なお、詳細や申し込み方法などは、こちらをご覧下さい。
http://www.nacsj.or.jp/satomoni/index.html