らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

平城遷都1300年祭ー平城宮跡(その2)

2010-10-10 | 旅行
今日は平城遷都1300年祭の2回目として平城宮跡にそびえる大極殿の建築関係についてご紹介します。

・大極殿の屋根は二重屋根の形式で、両側面に三角形の妻が顔を出す、入母屋造りで復元されています。


・軒(のき)の出は16尺に復元されており、組物は古代で最も格の高い「三手先組物(みてさきくみもの)」となっているそうです。


・軒(のき)は薬師寺の東塔にならい、垂木を二段に出す二軒(ふたのき)とされています。


風鐸(ふうたく)は屋根の四隅にある隅木から吊られる金具で金銅製です。 鐘状の鐸身(たくしん)の内部から板状の風招(ふうしょう)が吊られ、風に揺られて音を奏でるそうです。

・屋根に吊られている風鐸(ふうたく)です。


高欄(こうらん)は、宮殿などの端の反り曲がった欄干を言います。

・高欄(こうらん)です。


・欄干の装飾です。左奥の曲がり角に高欄があります。


・大極殿に使用されている金具です。


大極殿柱に使用されている柱は国内産のヒノキやケヤキだそうです。
・初重の柱の直径は約71㎝、長さ約5m、本数44本を使用しています。                                         
・二重の柱の直径は約59㎝、長さ約2.4m、本数22本を使用しています。                                         
・柱間は正面8間、奥行き3間とされています。

・大極殿の柱に使われている材木です。


・第一次大極殿の屋根の左右に設置されている総高2.58mの鴟尾(しび)です。
 屋根の一番上の大棟(おおむね)につけ、雨水の浸入を防ぐ役割を担いつつ、建築の格式を表現するものです。
 形状は初唐様式の影響の強い形に復元されたようです。


瓦は出土遺物を忠実に復元したそうです。唐長安城の大明宮(だいめいきゅう)にも用いられた黒い瓦を模した可能性があるそうです。
大極殿には、屋根瓦は約10万枚使用されているそうです。

・大極殿の屋根に使用された瓦です。