らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

世界遺産「唐招提寺」(その1)

2010-10-13 | 旅行
昨日まで3回にわたって「平城宮遷都1300年祭」の平城宮跡をご紹介しましたが、今日は、この平城宮跡とともに世界遺産に登録されている「唐招提寺」をご紹介します。
唐招提寺は東大寺を始め、9箇所の寺院、神社等とともに”古都奈良の文化財”として1998年に日本で9件目の世界遺産に登録されているお寺です。

・世界遺産に登録されている事を示す石碑です。


唐招提寺は、鑑真大和上が創建したお寺で、南都六宗の一つである律宗(りっしゅう)の総本山です。
パンフレットによれば、多くの苦難の末、来日した鑑真大和上は、東大寺で5年を過ごした後、759年に戒律を学ぶ人たちのために修行の道場を開きました。
この道場は「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まり、当初は講堂や経蔵、宝蔵があるだけでした。
金堂は8世紀後半に鑑真和上の弟子の一人である如宝の尽力により完成したと言われています。
現在の金堂、講堂は奈良時代に建立された天平の息吹を伝える貴重な伽藍となっているそうです。

(参考)
・南都六宗(なんとろくしゅう)とは、奈良時代における仏教の宗派で、三論宗(さんろんしゅう)、法相宗(ほっそうしゅう)、華厳宗(けごんしゅう)、律宗(りっしゅう)、成実宗(じょうじつしゅう)、倶舎宗(くしゃしゅう)の六宗を言います。


「金堂」
ご本尊は像高3mに及ぶ盧舎那仏(るしゃなぶつ:大仏:国宝)で中央に鎮座しています。
ご本尊の東側には薬師如来立像(国宝)が、西側には十一面千手観音菩薩立像(国宝)が配されており、ご本尊の脇士には等身の梵天・帝釈天立像(木造・国宝)が従い、須弥壇(しゅみだん:仏像を安置する壇)の四隅には四天王立像(木造・国宝)が諸尊を守護しています。

・国宝の金堂です。


・鐘楼です。この鐘楼は平安時代の作と言われており、重要文化財となっています。


・国宝の宝蔵です。唐招提寺創建に合わせて建立されたと言われている建物で、校倉造り、寄棟造りとなっています。 なお、校倉とは、部材を横に組んで壁を作った倉のことをいいます。
 





・国宝の経蔵です。唐招提寺創建より以前にあった新田部(にたべ)親王邸の米倉を改造したものと言われており、日本最古の校倉です。



・醍醐井戸です。
この井戸は八角形をした井戸で鑑真和上がお寺を創建した当初に掘ったと言われています。”最良の味”の水であることから「醍醐井戸」と呼ばれたそうです。



明日は唐招提寺の2回目として講堂他をご紹介します。