カッコウ
昨日、ホトトギスと思われる野鳥をご紹介しましたが、今日はカッコウを取り上げたいと思います。
山に入るとカッコウの鳴き声をよく聴きますが、姿は見たことがありません。
調べてみると、カッコウの全長は35cmくらい。体は細身で頭から背、翼の上面などは灰色、腹は白色で細かい横縞があるようです。
雌には灰色部分が赤茶色をしたタイプもいるとのことです。
日本では夏鳥で、全国的に見られ、草原、耕地、牧草地と小さな林がある明るくひらけた環境に生息しているそうです。
カッコウはモズやホオジロ、オオヨシキリなどの巣の中に托卵し、これらの鳥を仮親としてヒナを育ててもらうチャッカリ屋の鳥です。
カッコウの他ホトトギスやジュウイチ、ツツドリなども自分で卵を温めず托卵しますが、なぜ自分で温めないのでしょうか?
このことについては研究者の間でも意見が分かれているようですが、有力な説としては、これらの鳥たちは、体温変動の激しい変温動物であるためだそうです。
つまり、これらの鳥たちは彼等は安全に卵を温められるという保証がなく、それを解消するため、他の鳥に生育を任せるという方法とっているらしいということです。
カッコウです。(ネットより)
なお、カッコウは別名を「閑古鳥」と言うそうです。
カッコウをなぜ閑古鳥と言うのか調べてみると、「カッコウ」が「かっこうどり」と呼ばれ、更に「かっこどり」から「かんこどり」になったと言われています。
そして、カッコウの鳴き声が何故淋しい様子を表しているのかと言うと、「カッコウ」の鳴き声の"かっこう、かっこう..."は人里離れたさびしい山の情景を思わせると言われ、そこから、"寂れている"という意味で使われるようになったそうです。
山で聞く閑古鳥の鳴き声はいいですが、商売などで人が集まらず「閑古鳥が鳴く」お店は、商売人にとっては辛いですね。
「日本昔話」
カッコウがなぜカッコウと鳴くようになったのか?日本昔話からご紹介します。
『あるとき母親が子供に「背中がかゆいので、かいてくれないか」と頼みましたが、子供は遊びに夢中で聞いてくれません。
母親はしかたなく川辺の岩で背中をこすっていましたが、あやまって川に落ち、死んでしまいました。
子供はたいへんな親不孝をしたと悲しみ、鳥になって、今も背中をかこう、かこう、カッコー、カッコウと鳴いているのです。』とさ。