ヤジロベエ(弥次郎兵衛)をご存知ですよね。
日本の伝統的な玩具で、人の形をしており、胴の先が細くなって、左右に伸びた手の先についている重りでバランスをとる玩具です。
釣合人形とも言われ、英語では balance toy と呼ばれています。
この「やじろべえ」の名称は、東海道中膝栗毛に登場する弥次 さんこと 弥次郎兵衛 に因んだものだそうです。
当時の旅姿である道中荷物を振り分けにして肩に担いだものを、天秤棒の両端にぶら下げた形で作られたオモチャが元祖だと言われています。
人形でなくてもバランスをとって揺らしながら遊ぶことができればヤジロベエと呼ぶようです。
・ヤジロベエです(ネットより)
ヤジロベエは物理学の重心安定の理を応用した玩具で、人形の左右に長い横棒をつけて、その棒の両端におもりをつけ左右の釣合いを均衡させるものです。
指などで軽く押し動かすと、棒の中心の人形は揺れながら釣合いをとって落ちません。
これは、弥次郎兵衛全体の重心が弥次郎兵衛を支えている支点より下にあるため、傾いたときに元に戻そうとする作用が働くからです。
そのおもしろさから江戸時代以来、親しまれてきているようです。
「弥次郎兵衛を作ろう」
家庭でも簡単に作れるのでご紹介します。
「材料」
・竹串・・・・2本
・爪楊枝・・1本
・不要なジャガイモ・・1個 (ドングリや消しゴムなど何でもよい)
「作り方」
1.ジャガイモを3等分し、顔と両腕に相当する部分を作ります。
2.腕部分に竹串を斜めに差し込みます。(バランスが悪ければ、差し込む角度や深さを変えることで調節します。)
3.顔部分に爪楊枝と竹串を差し込みます
4.完成です。(もし倒れる場合は、爪楊枝を短くして支点の位置を上げ、重心を下げれば安定します。)
ヤジロベエが倒れずに安定するのは、重心の位置が支点より低いからです。
指で支える位置、即ち支点よりも重心が低い場合、傾きが生じても元に戻りますが、反対に支点よりも重心が高い場合は、傾きが生じるとそのまま倒れてしまいます。
お孫さんに作ってみては如何でしょうか?
きっと喜ばれますよ。