らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

吉田松陰の教え(6)

2015-01-14 | 趣味

萩市の明倫小学校で行われている「吉田松陰先生の教え」をご紹介しています。
6回目となる今日は6年生の朗唱文をご紹介します。

・6年生の朗唱文です。

 ・6年生の朗唱文と意味です。
1学期・・・「体(たい)は私(わたくし)なり。心は公(おおやけ)なり。
       私を役(えき)して、公に殉(したが)う者を大人(たいじん)と為し、公を役(えき)して、私に殉(したが)う者を小人(しょうじん)と為す」

  意味・・人は心と体の二つを持っている。そして心は体よりも神性(しんせい)に近いが、体は動物に近い。心を公(おおやけ)と呼んで、体を私(わたくし)と呼ぶ。
       心を大切にするのは、人が良心を持っているからである。心(公)のために体(私)を使役(しえき)するのは当然のことで、大人(たいじん:徳のある人)の為す
       所である。しかし、体(私)のために 心(公)を使役(しえき)するのは小人(しょうじん:徳のない人)が為す所である。

2学期・・・「冊子(さっし)を被繙(ひはん)すれば、嘉言(かげん)林の如く、躍々(やくやく)として人に迫る。顧(おも)うに人(ひと)読まず。
       即(も)し読むとも行わず、苟(まこと)に読みて之を行わば、則(すなわ)ち、千万世(せんばんせい)と雖(いえど)も、得て尽くすべからず。」
  意味・・本にはよいことがたくさん書いてある。よいことは知るだけではだめで、知ったことを行うことが大切である。

3学期・・・「天地には大徳(たいとく)あり。君父(くんぷ)には至恩(しおん)あり。徳に報(むく)ゆるに、心を持ってし、恩を復(かえ)すに、身を持ってす。
       この日、再びし難く、この生(せい)、復(ふたた)びし難し。この事終えざれば、この身(み)息(や)まず。」
  意味・・天地には万物を生かしている大きな徳がある。また、歳が上の人や父母には、有り難いご恩がある。その徳や恩に対して心と体をつくして報いなければ
       ならない。
       日が暮れると、今日と言う日は二度と戻って来ない。人の命も死ねば戻ることはない。
       天地の徳や君父の恩に報いるためには、少しの時間も無駄にせず、何事にも一生懸命につとめ、励まなければならない。

明倫小学校で暗唱している1年生から6年生までの朗唱文を学年ごとにご紹介してきました。
各学年とも、現在の小学生には余りにも難し過ぎる松陰先生の教えのように感じました。
しかし、幕末に吉田松陰先生から学んだ多くの門下生が、時代を動かし、明治維新後の日本を作ったのは事実です。
松下村塾同様、明倫小学校の生徒の中から、将来の日本を担う人材が出てくることを、大いに期待したいものです。