今、ウィスキーの販売が好調のようです。
このウイスキーブームは、元々はサントリーが仕掛けたハイボールブームで火が付いたそうですが、これに拍車をかけたのがNHK朝の連ドラ「マッサン」で、その人気がウィスキー市場全体に広がってきているということです。
昨日の新聞では、ニッカウヰスキーを傘下に持つアサヒグループホールディングスの2015年12月期は連結営業利益が前期推定比2%増の1300億円強と、5期連続で過去最高を更新する見通しと報道されていましたが、種別ではビール類の販売数量がほぼ前期並みに対して、ウイスキーの販売が予想以上に伸びているということでした。
これは、ニッカウヰスキーの創業者の竹鶴政孝が、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルとあって、その人気から「竹鶴」など一部の商品の売り上げが予想以上に好調に推移していることからのようです。
ドラマの「マッサン」は、今月からいよいよ北海道・余市編が始まり、ニッカウヰスキーが産声を上げるそうです。
楽しみですね。
・マッサンのモデル「竹鶴正孝の生涯」です
ところで、日本のウィスキーが世界最高賞を獲得したことをご存知でしょうか?
一つはドラマ「マッサン」のモデルとなっているニッカウヰスキー株式会社が製造する『竹鶴17年ピュアモルト』です。
このウイスキーは、昨年3月20日、ロンドンで開かれたウイスキーの国際的コンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード2014」(WWA)において、「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞し、“世界最高賞”のブレンデッドモルトウイスキー(ピュアモルトウイスキー)として認定されました。
『竹鶴17年ピュアモルト』が世界最高賞を受賞するのは、2012年に続き今回で2回目となります。
『竹鶴17年ピュアモルト』は、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝の名を冠したプレミアム・ピュアモルトウイスキーで、モルトウイスキーの持つピートの香りと長く持続する豊かで重厚感あふれる味わいが特徴だそうで、審査員から「あらゆるウイスキーの中でも香り、味わいにおいて最高のバランス」というコメントがあったそうです。
なお、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)とは、英国のウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が2007年から開催している国際的ウイスキーコンテストです。
世界各国からエントリーされたウイスキーは、厳格な審査を経てロンドンでの最終審査にかけられ、「ブレンデッドモルトウイスキー(ピュアモルト)部門」「シングルモルトウイスキー部門」「ブレンデッドウイスキー部門」などの各部門に1品ずつ、世界最高賞が認定されます。
もう一つは、サントリーの「山崎」です。
報道によれば、英紙ガーディアンは昨年11月3日、ウイスキーのガイドブック「2015 World Whisky Bible」が、サントリーの「山崎シェリーカスク2013」を最高賞に選出しました。
著者のジム・マーリー氏は100点満点中97.5点と評価し、絶賛しているということです。
選出理由は「ほとんど言葉にできない」味わいや「極上の大胆な香り」を称賛し、100点満点中の97.5点と採点したということです。
同ガイドブックは12年前から出版されてますが、日本のウイスキーが世界最高に選ばれたのはこれが初めてだそうです。
ガーディアン紙はまた、山崎蒸留所が日本で最も古い蒸溜所であり、その初代所長となった竹鶴正孝氏がスコットランドで学んだことや、現在、日本で竹鶴氏をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」が放映中であることも紹介しているそうです。
初めて日本のウイスキーが最高賞を受賞したことについて、ウィスキー本場の英国人はさまざまな反応を示しているということです。
・最高賞を獲得した「山崎」です。