昨日のNHKの番組「あさイチ」では、大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台となっている萩市を取り上げていました。
その中で、毛利家家臣の子弟教育のために造られた藩校、明倫館に隣接する明倫小学校で行われている「朗唱文」の紹介がありました。
私たち大人も人生訓として大いに学ぶ点があるのでご紹介したいと思います。
明倫小学校では、昭和56年(1981年)より、毎朝、朝の会の時に、松陰先生の言葉を声高らかに朗唱してるそうです。
この朗唱は学年ごと、学期ごとに言葉が変わっており、小学校6年間で18文を暗誦(あんしょう)するそうです。
今日から学年ごとに6回に分けてご紹介します。
今日は1年生の「朗唱文」です。
この1年生の「朗唱文」については、「小学生にこんな難しい言葉を言わせて」という意見もあったそうです。
しかし、昔から素読という学習方法があって、「読書百篇、意(い)自(おの)ずから通ず」と言われるように、毎日声に出して言うことにより、だんだんと意味がわかってきているということです。
・1年生の「朗唱文」です。
1年生の「朗唱文」とその意味です。
1学期・・・「今日よりぞ 幼心(おさなごころ)を打ち捨てて 人と成りにし 道を踏めかし」
意味・・今までは親にすがり甘えていたが、小学生となった今日からは、自分のことは自分でし、友達と仲良くしよう。
2学期・・・「世の人は よしあしごとも いわばいえ 賤(しず)が誠(まこと)は 神ぞ知るらん」
意味・・(吉田松陰の海外渡航の企てについて)世間の人は、私のとった行動をよくないという人もいるだろうが、私の国を思う真心は、きっと誰かがわかってくれる
だろう。
3学期・・・「親思う 心に勝る 親心 今日の音ずれ 何ときくらん」 (吉田松陰が29歳で処刑されたときに詠んだ辞世の句です。)
意味・・子供が親を思う心よりも、親が子を愛する親心は、どれほど勝ったものであろう。死なねばならぬ私の便りを知って、ふるさとの両親はどんなに悲しむことで
あろう。
明日は2年生の「朗唱文」をご紹介します。