昨日は阪神・淡路大震災から20年と言うことで、関西地方の各テレビ局では、その特集番組一色でした。
東日本大震災では、復興ソングに「花は咲く」がありますが、阪神・淡路大震災には、献唱曲「しあわせ運べるように」があります。
この曲は神戸市内の小学校で音楽専科教諭を務めている白井真先生が、震災から約2週間後、身を寄せていた親戚宅で、生まれ育った街の変わり果てた姿をテレビニュースで見て衝撃を受け、わずか10分で作詞・作曲したのだそうです。
この曲は、多くの人々の心を捉え、希望の灯となり、神戸復興を願うシンボル曲になっており、神戸では、市内の小学校をはじめ、追悼式典、KOBEルミナリエ、成人式等で、20年間大切に歌い継がれているものです。
関西地方の方はよくご存知だと思いますが、全国の皆さんに聴いていただきたいと思い、取り上げることにしました。
献唱曲
「しあわせ運べるように」
作詞・作曲 白井 真
1.地震にも 負けない 強い心をもって
亡くなった方々のぶんも 毎日を 大切に 生きてゆこう
傷ついた神戸を もとの姿にもどそう
支えあう心と 明日への 希望を胸に
響きわたれ ぼくたちの歌
生まれ変わる 神戸のまちに
届けたい わたしたちの歌 しあわせ 運べるように
2.地震にも 負けない 強い絆(きずな)をつくり
亡くなった方々のぶんも 毎日を 大切に 生きてゆこう
傷ついた神戸を もとの姿にもどそう
やさしい春の光のような 未来を夢み
響きわたれ ぼくたちの歌
生まれ変わる 神戸のまちに
届けたい わたしたちの歌 しあわせ 運べるように
届けたい わたしたちの歌 しあわせ 運べるように
神戸市立港島小学校生徒さんの合唱です。
なお、白井先生は、音楽を通して、やさしさや人の心の痛みがわかる子、目に見えないものの美しさがわかる子、さまざまなことに感動して涙を流せるような子になってほしいと願い、勤務する小学校で音楽を教えながら、各地で「しあわせ運べるように」の指導、曲に込めた想いなどについての講演活動もしているそうです。