先日、地元の農家から籾殻を頂いていたので、「籾殻燻炭(くんたん)」を作りました。
今日はその過程をご紹介します。
昔は、籾殻焼きは農家における晩秋の風物詩でした。
私が子供の頃はあちらこちらでよく見かけたものですが、近年は全く見かけません。
田舎の父が行っていた籾殻焼きは、穴を開けた缶の上に煙突を立て、缶の中に火種を入れて缶を熱し、その周りに籾殻を積み上げて燻(いぶし)焼きにするものでした。
私は缶や煙突の用具を持っていないので、直接積み上げた籾殻の中心部に藁や木を燃やして火種を作って燻す方法で行いました。
以下その過程をご紹介します。
①籾殻は一つの大きな山にすると時間がかかり、夕方までに終わらないので、4か所に小分けして燻しました。
中心の窪んだ中に火種を入れています。
②中心の火種は横に広がって行くようです。周りの方から黒く焦げてきています。
③各々の山は、全体を燻すように鍬でかき混ぜ、その上に新たな籾殻を追加します。
④追加したモミ殻も横から焦げてくるので、上記同様よくかき混ぜます。
⑤それを繰り返していくと、全体が燻されてきます。
⑥煙が少なくなると完成に近づきますが、この時点でも内部には焼けていない籾殻が残っているので、更に山を崩してよくかき混ぜます。
⑦煙が出なくなると出来上がりです。
手前の二山は完全に煙が止まりました。この後、広げて水をかけて火を消します。
⑧火が残ると灰になってしまうので完全に消えるまで水をかけます。
⑨焼き終えた4つの山を広げて水をかけたところです。
今回のクンタン作りは朝8時前から始めて夕方5時過ぎまでまでかかりました。
今年の「籾殻燻炭」作りは肥料袋に5袋できました。
この燻炭は・畑や鉢植の土に混ぜて土壌改良剤として利用します。
家庭菜園なので色々な事に挑戦して楽しんでいます。
・出来上がった5袋の「籾殻燻炭」です。