リタイヤしてからはタクシーに乗ることがなくなりましたが、タクシー料金が高くなっているようですね。
現在、大阪での中型車の初乗り料金は、2㎞までが680円、以後266mごとに80円が加算されます。
しかし、タクシーが初めて登場した時はもっと高かったようです。
調べてみると、タクシーが初めて登場したのは大正元年(1912年)8月15日です。
場所は東京で、数寄屋橋の傍に「タクシー自動車」と言う会社が開業したそうですが、この会社が自動車を使用したタクシーの最初の事業所、即ち、タクシー会社の第1号だということです。
使用車両はT型フォードで、6台での営業開始でした。
・これがフォード・モデルT型車です。(ネットより)
当時の運賃は、最初の1マイル(約1.6キロ)が60銭(現在の貨幣価値でおよそ3000円)で、その後、800メートルごとに10銭(同500円)が割り増しされ、更に、深夜、雨天、道が汚れている時には400メートルごとに10銭の割増料金が取られたそうです。
当時は盛りソバが3銭、電車賃の最低運賃が5銭だったので、かなり高価でしたが、それでもタクシーの需要は多く、大正時代中頃にはタクシーの台数が2000台にも増加していたのだそうです。
タクシーの開業とともにレンタカーも登場しました。
日本にレンタカーが初めて登場したのはタクシーと同じ大正元年だそうです。
当時、貸し出された車は40馬力エンジンの5人乗り乗用車で、レンタル料は1日30円(現在の価値で15万円)でしたが、これでも大人気で注文が殺到したため、後に1時間5円(25000円)に値上げしたそうです。
当時のレンタカーは車を貸すのではなく、運転手つきの現在のハイヤーに近いものだったそうです。
因みに、当時の乗用車の値段は4000円前後で、これは現在の貨幣価値にしておよそ2000万円と言われ、ロールスロイス並みの値段でだったようです。