らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

盛り塩

2015-11-08 | 雑学

料亭や料理店、居酒屋などの水商売の店の入り口に、山のような形に盛られた塩を目にしたことがありませんか?
現役の頃、北新地を歩くとよく見かけたものですが、これは『盛り塩』と言って、商売繁盛と客を呼ぶための縁起を担ぐ慣わしなのです。

そこで今日は「盛り塩」の由来について調べました。
「盛り塩」の習慣は中国の故事からのようです。

その故事とは、今から2200年前に中国を統一した秦の始皇帝に纏わるものです。
皇帝には沢山の女性がおり、毎日どの女性を訪ねるか、自分で選ぶのが大変なので、牛車に乗ってその牛が止まった所の女性と夜を過ごす事にしました。

江戸時代の大奥と同様、皇帝の子供を身ごもれば、強大な権力を手にすることができます。
そのために、女性たちは皇帝が来るのを首を長くして待っていましたが、ただ待っていてもいつ皇帝が来てくれるのかわかりません。

3000人と言われているお妾さんの中には知恵のある女性がいるものです。
ある女性が牛が好む塩を牛車が通る時間帯に合わせて置いていたところ、何とその女性の考え通り牛車はその前で止まり、皇帝はその女性の家に足繁く通うようになったのだそうです。
そこから塩は縁起が良いという意味でいい伝えられるようになったということです。

この皇帝争奪戦と、日本に古くから伝わる『清めの盛り塩』の習慣が一緒になり、盛り塩の風習が生まれたのではないかと言われています。
日本の『清めの盛り塩』とは、塩が清浄や生命力の更新といった意味合いがあることから、葬送儀礼では葬式後に塩を撒いたり、神道では神棚に盛り塩を供えると言った風習のことです。

このように「盛り塩」は、人寄せの為の縁起担ぎとして、そして、神事・葬送儀礼としてのお清めの塩、神に捧げる神聖な供え物として、日本では神事・仏事の盛り塩として一般に広まったと見られるということです。

・盛り塩です(ネットより)