一昨日、台風22号がフィリピンの東の海上に発生し、今週末には再び日本に接近する恐れがあるとのことです。
先日は21号が近畿地方を始め各地に多大な被害をもたらしましたが、追い打ちをかけるように22号が再び接近、或いは上陸するとなると、更に甚大な被害が予想されます。
今年発生した台風は22個と年平均の26個よりは少ないのですが、上陸件数は既に4個が上陸しており、年平均の3個を上回っています。
もし、22号が上陸するようであれば5個目となり、年平均を上回る台風上陸の年となりそうです。
気象庁のホームページによると、台風は60年間(1951~2010年)の平均で年間約26個発生し、昭和26年(1951年)以降の台風の発生数の最多は昭和42年(1967年)の39個、最少は平成22年(2010年)の14個となっています。
また、年平均上陸数は約3個(2.85個)で、記録によると、台風の過去最多上陸記録は平成16年(2004年)の10個となっています。
マスコミはこのような年を「今年は台風の当たり年」と表現したり、私たちも会話の中でついそのように言ってしまいがちですが、実はこの表現は間違いなのだそうです。
そこで「当たり年」という言葉を調べてみました。
広辞苑には「当たり年」として、収穫や利益の多い年。転じて物事が思うようにうまく行く年。縁起の良い年。と説明しています。
辞書が示すように「当たり年」は農作物の収穫が多い年、または良いことが多くて幸運な年のことをいう言葉なのです。
つまり、当たり年という言葉はプラスの意味を持つ言葉であり、台風のような災害を伴う否定的な言葉への使用は相応しくありません。
台風がぶつかってくるというイメージがあるので、つい「当たり年」という表現を使ってしまうのかも知れませんが、気をつけたい言葉ですね。