らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

マンホール

2017-11-01 | 趣味

道路のあちこちに見られるマンホールの蓋。 殆どの人は見逃したり、意識せずにその上を歩いていると思いますが、このマンホールの蓋の魅力に取りつかれた女性たち、所謂「マンホール女子」が今、増加しているようです。
彼女らによると、マンホールの蓋のいろいろな柄や鮮やかな色付き蓋がとても「かわいい」と評判なのだそうです。
そこで、今日はマンホールについて調べました。

マンホールとは、下水道などの管路を点検・掃除するため、マン(人)が出入りできるよう設置されたホール(穴)であることからマンホールと呼ばれています。
下水道は紀元前5000年頃のメソポタミアと古代インドに存在していたそうで、これが世界で最初と言われています。
本格的に整備されたのは古代ローマ帝国で、石製のふたには「元老院とローマの人民」を示すSPQRの文字が彫られ、今もローマのシンボルになっているそうです。
また、映画「ローマの休日」に登場する「真実の口」は、当時の貴族にあった蓋だと言うことです。

・真実の口です。(2012年4月撮影)


日本で1881年(明治14年)、横浜・外国人居留地に初めて導入されたマンホールはレンガで造られ、蓋は木の格子だったそうです。
3年後に今のJR神田駅前に敷設された東京発の近代下水道でもレンガで造られていましたが、蓋は鉄の格子でした。

現在、「マンホール女子」達に人気がある、蓋に名所、名産品などをあしらったデザインマンホールは1977年(昭和52年)、那覇市が魚の群れを描いたものが走りだそうです。
デザインマンホールは、今では富士山ゆかりの武将を描いたものなど、全国で12000種類ほどあるそうです。

熊取町のデザインマンホールです。


また、国土交通省などで作る「下水道広報プラットホーム」は昨年から個性的な蓋をPRするマンホールカードの発行を始めており、これが大変な人気のようです。
マンホールカードとは、下水道のマンホール蓋は、各自治体のその土地ならではの歴史や文化、名所等をモチーフにしてデザインされています。
このような個性あふれるマンホール蓋の写真やデザインの由来を載せ、コレクションカード化したものがマンホールカードです。

マンホールカードは、平成28年4月1日に第1弾として全国28自治体で配布が開始され、その後、第2弾は平成28年8月1日に、第3弾は平成28年12月1日に、第4弾が平成29年4月3日に、そして第5弾が平成29年8月1日に追加導入され、全国で194自治体227種のカードが出ているそうです。
大阪府内でも大阪市や堺市など16市町で、マンホールカードを発行しています。
殆どの市が無料で配布しているようですが、一部の市では有料で配布しているところもあるようです。

それにしても、「歴女」とか「カープ女子」、「肉食系女子」、「山ガール」など、特定の分野に興味を持つ「○○女子」が話題になっていますが、マンホールの蓋の魅力に取りつかれた「マンホール女子」まで出現するとは、近年の女性の多様性、行動力には脱帽です。