小春日和
2017-11-29 | 季節
大阪地方は暫く寒い日が続いていましたが、昨日は最高気温が19.2度で風もなく暖かい一日でした。
この時期のこのような天気を「小春日和」と言いますが、なぜ、初冬のこのような天気を「小春日和」と言うのでしょうか?
「小春(こはる)」とは、旧暦10月の異称であり、「日和(ひより)」とは、空模様、天候、よい天気、晴天の事を言います。
そこで暦をめくってみると、昨日は旧暦の10月11日であり、確かに「小春」でした。
そして天気は快晴で暖かく、いい日和だったことから、紛れもない「小春日和」の一日でした。
このように小春日和とは、晩秋から初冬にかけて日に日に寒さが厳しくなる中、穏やかで暖かな日和のことをいいます。
広辞苑でも、「小春(こはる)」とは、(暖かで春に似ているからいう)陰暦10月の異称。冬の季語、と説明し、
「小春日和」は、小春の頃の暖かいひより。と説明しています。
ところで、日本では初冬のこのような天候を「春」になぞらえますが、外国では「夏」と言う表現を使用しています。
例えば、
・アメリカでは「インディアン・サマー」
・イギリスでは「セント・マーチンの夏」
・ドイツでは「アルトワイベルゾンマー(老婦人の夏)」
・ロシアでは、「バービェ・レート(婦人の夏)」
・フランスでは「サンマルタンの夏」
等です。
初冬の暖かさは夏の暑さとは随分違いますが、日本人と外国人では暖かさの感じ方が違うようですね。