名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

<中欧2011・5日目>ウィーンはシェーンブルン宮殿から。

2012年02月28日 23時50分50秒 | 旅(ヨーロッパ)

朝8時半。

霧のシェーンブルン宮殿(Schloss Schonbrunn)。

歴代ハプスブルク皇帝の栄華を今に伝えるバロック様式の宮殿。

17世紀後半に建てられた宮殿は、激動のヨーロッパ史を見つめ続けてきた。

「会議は踊る」のウィーン会議も、ここで開催された。





ただ今、外観も内装も、

大掛かりなお色直し中。

偉大な遺産はできる限り原形のまま後世に伝えていかないとね。





ハプスブルク王朝の歴代君主の離宮。

圧倒的貫禄。

全1,441室あるらしい。

端から端までは約180m。

年間入場数150万人。

公園や動物園での集客数を年合計670万人の人がここを訪れている。

すごいねぇ。

桁違いだ。

宮殿の外壁の色は、テレジア・イエローと呼ばれている黄色で、

そもそも金に塗るはずだったものを財政事情により黄色にした、

という、なんとなく聞き慣れた感じのありがちな逸話。


  

ハプスブルク家唯一の女帝、マリア・テレジア。

1740年に23歳の若さで即位した。

見事な政治手腕でもって、帝国に繁栄と安定をもたらし、

夏の離宮だった宮殿を大改築、

ロココ風、中国風、インド風、さまざまな様式の部屋と庭園を作ったのもテレジアさん。

16人の子を生み、そのうちの1人がフランスに嫁いだマリーアントワネット。

最愛の夫が亡くなった後は、

残りの人生の多くを、この宮殿で喪服のまま過ごしたといわれている。

  


宮殿正面に飾られたクリスマスツリーと、

クリスマスマーケット用のブース。


  


人民の血税と長い時間を費やして、なんで無駄に大きな建物を建てないといけないんだろう、

なんてなんとなく思ってたけど、

世紀単位で物事を考え、

実際に自分の目で見て、そこの空気を吸ってみると、

必然みたいなものに気づかされるものですね。


  


繰り返すけど、

Seeing is believing.

百聞は一見にしかず。