鴨川というのは、歴史にその名が登場する川名としては最多でしょうね。
後白河が意のままにならないものとして名を上げたことでも有名。
京都の街の南北を明確に区切っている川でもあります。
六条河原といえば処刑の地でもあった。
そんなようなことが想起される川ですが、
やはり地元のみなさんにとっては、身近な生活の場。
ちょうど、先斗町が川に面しているので、
夏の風物詩といわれるこの「床」が鴨川に架けられるのですね。
本流ではなく、水勢を弱めるためと思われる細い流れに面しています。
川の流れのなかに直接、基礎杭を建てて、
5mほどくらいでしょうか、川面から上がったところに平面を確保しています。
川の水による冷却効果、せせらぎによる聴覚的効果などが
得られるというものなのでしょうね。
京都に残される神社仏閣は、どれもが建築によって、ある境地を表現しようとしている、
と感じさせられますね。その高さの演出と創出によって
比類のない空間体験をさせている清水寺などが象徴的ですが、
この「床」というものも、
建築装置によって、わかりやすい空間体験をしようという
いわば積極的な文化性を感じさせてくれています。
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