三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

モラルと企業存続

2007年08月21日 06時55分05秒 | 状況・政治への発言



最近、食品企業の危機が相次いでいます。
ご存知、白い恋人の石屋製菓の賞味期限改ざん事件などですね。
石屋さんはごく近くにもあり、以前、面識もあったものですから心配していました。
しかし、こういう問題はもちろん、確かに論外だと言えると思います。
食品企業にとって見れば、ほんとうに一発でアウトなんですよね。

わたしの生家は食品製造業を営んでいますが、
以前、「かいわれ」とO-157問題の関連性の「疑い」報道で、
一発で、その事業部門が生産中止に追い込まれました。
結局は、明確な因果関係の特定までは至らなかったので、
風評によって、疑わしきが市場から忌避された、ということになったわけです。
当時は「まぁ、仕方ない」と諦めざるを得なかったわけですが、
それもあって、今回の石屋製菓さんの件は、ほんとうに見ていて、悲しくなってきます。
確かに賞味期限改ざんはとんでもないことであるのは明白。
そのことには明確に責任を取り、また罰も受けるべきだと思います。
石水社長が身を引かれ、後任に北洋銀行からひとが派遣されるようです。
後任になる島田さんという方の言葉として、
食品企業工場として、国際基準をクリアする衛生管理システムを達成したい、
という抱負を語られていました。
傷ついた信頼を回復するには、第三者的な安全宣言が必要」ということで、
食品衛生管理システム『HACCP』(ハサップ)を取得する工場に変えたいということ。
こういう危機に対する企業立て直しの方向としては、
基本的に間違いはないと思います。

大変難しいとは思うのですが、食品企業のモラルと企業存続について、
一度、きちんと冷静な論議が起こせないものか、と思います。
地元企業としては、なんとか石屋製菓さんには、石にかじりついても、会社をつぶさないで
がんばって欲しいものだと思ってやみません。

<写真は現在の石屋製菓HPのトップページ。リンクは一切張られていませんでした。>
コメント
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