三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

学生の匠07_大賞2

2007年08月01日 04時38分52秒 | リプラン&事業


さて、きのうご紹介した学生の匠受賞作品の内観パースです。
こちら側はキッチンダイニングリビングのスペースを見ているところ。
動線的にスッキリさせて、このキッチンのラインが奥に伸びていって
そのまま水回り空間になり、間仕切り壁は半透明の素材が使われて
採光と開放感に配慮しています。
奥はベッドルーム・クローゼット・水回りといった「身繕い」のための空間が
使い勝手良くコンパクトに集中している空間。
細々とした間取りだったものが、すっきりとしたワンルーム感覚にまとめられています。
そして、このパースに見られるように、表現力がなかなかいい。
空間が目指そうとしている変化の様子が、
具体的にわかりやすい表現で伝わってきます。
間取り図なども大変よく、わかりやすくまとめられています。
こういう表現力は、建築を志す人にとってはたいへん大切。
どんなに良いプランを考えても、それを説得できるだけの表現力がなければ、
施主さんの理解や共感を得ることは出来ませんね。
そういう意味では、このパースは直接的ですばらしい。
マンションに特徴的な梁を被うように傾斜天井が計画されていますが、
その効果もきわめてわかりやすく伝わってきます。
天井に変化を与えることで、空間性の違いも表現されています。

いろいろなソフトを使って描き込んだのでしょうが、
ことしの応募作品では、群を抜いた水準だったと思います。
このまま、プロの仕事です、といわれても遜色がないと思います。
リフォームのプランで、ここまで表現されていたら、
施主さん側としては、ほんとうにイメージが湧いてきますね。

さて、こういうプランに決定して、これから実際の工事が着手します。
そして、いわゆる「実施プラン」の煮詰めが始まるわけです。
例年、この作業にも学生さんたちにタッチしてもらっています。
自分が考えたプランが、実際に工事可能な詳細プランにまとまっていくのですね。
また、進行に合わせて、随時ご報告していきたいと思います。


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