三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

先行き不透明な200年住宅

2008年09月02日 06時22分43秒 | Weblog



ご存知の通り、安倍さんに続いて福田さんも下りちゃいました。
自民党の総理大臣、これで2代つづけて政権放り出しですね。
やはり、衆参ねじれ国会って言うのは、政権運営不可能なほどなのだと思います。
こういう状態では、だれがやってもうまくいきそうもないので、
早晩、選挙に行く流れが加速するでしょうね。
そういう意味では、自民党が「選挙の顔」を決めるまでに時間がかかって、
それが決まってから、解散総選挙なのでしょう。
日本の体制を立て直す意味では、経済的には方向性が見いださないまま
次の政権にすべてを預ける形になってしまった。
全国の中小企業にとって、ここでふたたび政治意志が明確にならない時期が来るというのは、
たいへんきびしい事態だと思います。
「総合経済対策」というものがどれほど実効性があるのか
不明瞭ではあるのですが、
何も手を打てないという状況には変化が生まれそうだったので、
それがふたたび停滞するのは、なんともさて。

住宅業界にとって、
福田さんって、「超長期住宅」という「福田ビジョン」を打ち出してきたので
それに対応してきて、いろいろな動きが出てきていた矢先。
国交省としては、5年間の継続的事業というスタートで取り組んでいるので、
簡単には後退しないでしょうが、
政権運営者が変われば、どのようになっていくのかは不透明にならざるを得ない。
今年の年度の事業は遂行は問題ないでしょうが、
来年度以降はどの程度の事業規模になっていくのか
一気に不透明になってきた感じですね。
超長期住宅を唱えた人が1年以内でいなくなるのでは、シャレにならない。

本来であれば、経済と生活の安定がなによりの「住宅施策」だと思うのですが
昨年来の国交省発の住宅不況があり、
それをどうにか政策誘導で活性化させようと取り組んできた経緯があります。
政策誘導でどこまでできるのか、は難しい側面はあります。
こうした施策の受益者である、住宅希望者の心理冷え込みが大きい。
ただ、なにもしないよりはいいことは明白。

なにはともあれ、政治の方向性が定まっていくようにはなって欲しい。
経済にとって一番困るのは、政治の不安定化。
先行きの方向性が明確になれば、経営の舵の切り方も明確になってくる。
これからはじまる総選挙では、大きな争点で争って欲しい。
小泉改革路線が現実化した現在の社会状況を、どう判断するか、
ということも、見据えた論議が必要だと思います。
まぁ、それにしても、先行き不透明ですね、ニッポン・・・。
<写真は中部山岳地域の古民家>


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