きのうは北海道の工務店グループ団体ソトダン21の新年会合。
毎年正月が開けてすぐの頃に行われております。
今回は東北・宮城から東北フォーラムの氏家さんもお迎えしての会。
メインのお話しは北海道の断熱研究者の嚆矢ともいえる
荒谷登先生やお弟子さんに当たるイランからの研究者・タギさんの講演でしたが、
もう一方に、東北の実情の報告もあったわけです。
わたしも、そちらでの活動のご紹介、
住宅業界にとっての意味合いなどのお話しをさせていただきました。
わたしどもの雑誌、Replanは北海道で生まれて
その後、東北でも出版を行っているのですが、
この両地域って交流がありそうで、なかなかない。
まぁ北海道と行っても、函館などの道南地域は
青森との関係の方が、ほかの北海道地域と比べて大きいと思いますが、
道央地域、室蘭くらいから北の地域になると、
一番近い本州地域は、いきなり東京であるケースの方が多い。
たとえば札幌からいちばん早く行ける他県って、
その利便性も加味したら、絶対、東京なわけです。
千歳空港は羽田から来ても違和感が少ないし、
飛行機の便数で言ったら、千歳ー羽田は世界第1位のドル箱路線。
<資料>世界で最も忙しい路線は羽田千歳
順位 路線 座席数 就航会社数 便数(2011/9)
1位 羽田発新千歳行き 26万9500席 4 67
っていうことを知っている日本人の少なさに驚くほどです。
で、その一方で、北海道と東北の関係性は希薄。
地域性ということを考えていくときに、この点は大きいなぁといつも実感しています。
さらに東北は、各県ごとの違いが大きい。
非常に独立的な地域性がそれぞれ各県で残っていて、
「東北中央」的な視点は乏しい。
北海道は、その点、まったく札幌への集中度合いが高い。
たぶん、歴史経緯的な違いがこのように結果しているのでしょうが、
どちらも東京への志向が強くて
お互いへの関心はイマイチ、薄いというように言えるのでしょう。
まぁそういう印象を持ちながら、
でも、みなさん東北の現在の状況のお話には強く興味を持っていただいたようでした。
なにかしたいけれど、何をしたらいいのかわからない。
っていうような状況が北海道の現状なのだと思います。
少し考えていかなければならないテーマでしょうね。