きのうは久しぶりの好天の日曜日。
本当は東北で取材の仕事の予定だったのが、1日早く帰ってこられたので
カミさんとのんびりとドライブに。
向かった先は、そうアテもなかったのですが、
まぁ、なんとなくサクラはもう少し北なら見頃かも・・・、
くらいのアテずっぽうで、石狩から北の日本海側海岸線を浜益まで。
そこから内陸側の滝川に出て、高速で帰ってくるルート。
なんですが、クルマは石狩あたりの広い国道からずっと大渋滞。
「なんだろね、いったい???」
という当て外れでしたが、まぁどうせ陽光に誘われての
予定のない、ぶらりドライブでしたので
なりゆきに任せて延々と10km1時間くらいののんびりノロノロ道行き。
大体、最近は速く走るのが苦手になってもいるので
そうは苦にもなりませんでしたが、
望来~もうらい、と読む~の直前にある「戸田記念公園」というのがありまして、
そこのサクラが札幌周辺では有名だったことを
その頃になってようやく思い出しました。
それもいいかも、と思い始めたのですが、でも数珠つなぎの車列はさすがに
ごめん被りたい。
ということで、そこを抜けるまでに2時間超の時間が掛かりました。
浜益では漁港の朝市もあるのですが、
こちらは時間も遅れて行ったので、
あんまり品揃えもなく、まぁ見学のみ。
浜益には公営の温泉があって、「飲用」可能な温泉でして、
ファンなんですが、行って見ると「5月15日(火)まで、設備機器点検のため臨時休館」
っていうことで、ありゃりゃ。
ここんところ、あんまりツキはよくないようでありますね(笑)。
まぁ、こういう空振り続きの時もあるさ、という受け流しが、
われながら、最近は可能になってきました。
まぁ単なる老化の進行でしょうね(笑)。
で、老化の進行と、建物の老化現象への興味も深まってくる。
山間の道を走っていると、至る所で
ことしの大雪の残骸でしょうが、建物の倒壊が見られます。
なかでも相当激しい倒壊現場がありまして、思わず撮影。
どうも2階がなぎ倒されたようになっています。
1階は原形を留めているけれど、2階はその隣に残骸が無残に広がっている。
その背景に残雪と美しいサクラ、であります。
なんとも北海道的な、北国の春と言えるでしょうか・・・むむむ。
きっとこの建物、無人だったのではないかと思うのですが、
生活の術もなくなって、放棄された残骸が、きびしい気候で
追い打ちを受けて、このような状態になったのでしょう。
東日本大震災以降、
国家としても経済的にも厳しく、社会的な分裂状況が顕著になっています。
こういった状況がしばらくは続いていくのでしょうね。
そういうことを覚悟しながら、暗中模索をしていくしかないと思います。
そんなかでのこういう建物、
美観の問題もあるし、処理はしていかなければならないでしょうが、
生活が放棄された状態で、
しかし、放置されたままになっていくのが現実なのでしょうね。
間延びしていく自死の時間、そんな微妙な雰囲気が漂っている気がします。
ただ、わたしのような廃屋ウォッチャーには、
これはこれで、一種の感慨も覚えさせられる光景でした。