三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

日本的な美への傾斜

2012年08月18日 05時17分24秒 | Weblog




本州地域は大変な暑さが続いているそうでありますが、
札幌は申し訳ないくらいの涼しさで、
拍子抜けの夏の終盤戦の様相。
わが社は、16日からお盆明けの営業開始。
来週からはさっそくあれこれの行動計画が始まりますが、
2日間はどっぷりと企画書作りで、あれこれのスタートであります。
なんですが、ここんところ、
写真は、好文亭の写真の美しさにすっかりハマっております。
もともと日本的な空間美には弱いのですが、
それにしても、カメラを構えていて、次々とその美しさに圧倒されてしまう。



先日会った設計者の方に
日本中の無国籍風の住宅群について
はたして審美的に、愛着とか民族的永続性はありえるのだろうかと
論議をふっかけてしまいましたが、
どう考えても、美的な感受性は日本人、大きく鈍磨してしまっている。
まぁ現代の住宅は、現代文明のエネルギー大量使用の「快適性」生活文化のほうに
より大きな価値観を置いて、
審美的な空間への感受性は置いてきぼりにしてきたと言わざるを得ない。



次の世紀くらいになったときに、
果たして、この20世紀から21世紀くらいにかけての住宅建築って
どのように評価されるのか、
本当に恥ずかしいように思われてならないのです。
それに対して、江戸の中期といわれる好文亭は、
それ以前の日本文化に対するまっとうな姿勢を感じますね。




そういうことで、
まぁ、お盆の休みに整理していた写真の大量在庫処分ブログ(笑)。
あんまりテキストで書く必要性もないような
写真をして語っていただく方が、はるかにいい。
本当に、脱帽させられ続けている次第であります。
コメント
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