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三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

生き物たちのたたかい

2012年08月02日 06時42分11秒 | Weblog



カラダが散歩になれてきて
すこぶる体調が良くなってきております。
やっぱり人間は動物なので、ふつうに身体感覚が呼び覚まされている必要がある。

で、散歩を心がけていると
身の回りでの自然動物たちへの見方もやや変化する。
写真は、毎日歩いている北海道神宮境内で
ほぼ毎日のように遭遇するキタキツネであります。
わたしは、かれらを見るとすぐに
エキノコックスの病原菌のかたまり、というパブリシティが
頭をよぎるので、交流することはありませんが、
たくさんの人たちが可愛がっているようで、
ふとした目線のしぐさを見せると、餌をくれると思って近づいてきたりします。
わたしにはその気がないことを段々理解してくれて
「距離感」がだいたい確定してくる。
エゾリスとかも多くて、だいたい人間には大人気であります。
そんなふうな自然動物との相思的な関係に気付いてくると、
いろいろな変化にも敏感になって参ります。
きのう、事務所駐車場に着くと、なにか、カラスが騒がしい。
どうしたのかなぁと気になっていましたが、
その後、デスクから正面の窓を見たら、
植え込んでいるカツラの木にカラスが止まっている。


そんなに高さの高くない5~6mほどの木なので、
カラスのような大型野鳥がハネ休めするには、違和感がある。
ふだんはこの木に長く止まっているということはない。まぁスズメ程度。
どうもかれらの世界で何かが起こっているようなのです。
で、観察していると、やや離れた上方の電線の上でカラスが2羽騒いでいました。
このカツラの木の中のカラスを気遣っているのか。
カツラのカラスを見てみると、どうもハネを気にしているしぐさ。
で、なかなかカツラの木から離れていかない。
どうも、なにか事故に遭ったかで傷ついているかのようなのですね。
そうしてみていると、やや離れた位置から警告のような鳴き声を周辺に聞かせている
カラスどもは、どうもこの傷ついたカラスの関係者。
巣立った後の、この傷ついたカラスを見守っている親カラスかも知れない。
なんていう、想像も沸き起こって来る次第。
カラスという種族とはあんまり仲良くしたくないほうなのですが、
まぁ、こういう窮鳥には多少は情けも感じる。
ややうるさいくらいのことなので、我慢してやろうかと思っておりました。

で、仕事を片づけていて、
ふと気付くと、あのカラスの姿が見えない。
傷は癒えないまでも、飛んで行くには可能なほど体力が回復したモノか、
そうかそうか、と安堵しておりました。
で、用事があってクルマに乗って出掛けようとしたところ、
くだんのカラスとおぼしき死骸が、車道路上に展開していたのです。
一部、内蔵も露出しているような状況から判断すると、クルマにでも刎ねられたか。
当社駐車場から10数メートルほど離れた場所。
「・・・むむむ」という次第ではありましたが、
要件の約束時間も迫っていたので、そのまま外出し、2時間後帰って来たら
その死骸も、片付けられていました。
あのカラス、ではないかと思うのですが、
どのような経緯で、あのような最後を迎えてしまったのか、
ただただ想像するしかありません。
まことに生き物の世界、万物流転・諸行無常の思い、迫ってくる次第。
畜生ながら、こころのなかで合掌いたしました。
この変わらない日常の世界は、実は
まことに厳しい生存競争と掟が支配する世界なのだと思い致されます。
コメント
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