友人と会話していて、2040年という未来展望の話題になった。
われわれの北海道では、確実な未来として人口減少の進展がある。
現在530万人程度の人口が、419万人と予測されている。
100万人以上が消失していくことが、確実に予見されている。
右肩上がりが「常識」であった時代を生きてきた思考法では
このクラッシュに対して、耐えられないのではないかという予測。
一方で、ITの進化・一般化によっての変化も同時並行で進展していく。
写真上は、現実写真から加工する「まるで」イラストだけれど、
いま、人類は過去の人類とは比較にならないくらい大量の「写真」を撮り続けている。
スマホという行動密着型IT端末が普遍化したことで、
「秒進分歩」という速度で、映像というモノが進化しはじめている。
先日も、友人のジャズメンが遭遇してきた音楽業界の「構造変化」の大波を
話題にしたけれど、映像とか表現とかの領域も、
この写真の超一般化の結果、どのように構造が壊されていくのか、
予測も付きにくいと思わざるを得ない。
たぶん、プロとアマチュアの間での境界があいまい化する可能性が高い。
明治の文明開化のときには、日本語それ自体を開発したといわれる。
たくさんの「文豪」といわれる存在を中心にして、表現としての日本語の
「共通言語」を創造していったのだとされている。
西洋文明を、アジア的な言語を使いながら、咀嚼していったのだと。
いま、東アジア圏で使われている漢字文化の多くで
日本がこの時期に達成した西洋的概念の表現が共通語化している。
いま、お隣の国では「大統領」が日本文化を精算するとしているけれど、
この「大統領」というコトバ自体、この時期のメイドインジャパンの造語なのだという。
ものすごい社会構造変化になんとか耐えてそこから新たな進化を
達成した先人たちがいたということですね。
いま、この人口減少とIT進化という文明的変化に対して、
どのような構想力を持つべきなのか、
なかなか確実性の高いものはないけれど、
そのなかでもより確実なことを見出して、そこから見通すしかない。
すごい変化の時代であることだけは間違いがない。
ひょっとすると明治以上の構造変化の時代となるのかも知れない。
さて住宅はどう変化するのか、そして情報産業総体は?