さてしばらくは北陸などのみなさんには申し訳ないほど、
やや小雪であった札幌ですが、ここにきて大雪です。
本日は目視で約30cmくらいは積雪深度があったようで、
早朝6時前から7時過ぎまで、約1時間半ほどたっぷり除雪作業。
やはりシーズン終盤に向けて、帳尻はしっかり合ってくるようです(泣)。
先日の日本建築学会・地球の声委員会見学の折、
中国南部揚子江よりも南から来ていた留学生の平(ピン)さんという女性。
たまたま、帰りのクルマで同乗できたので、
いろいろ楽しく会話をすることができました。
お国はまさに南国で、雪なんかもちろん見たことがないそうです。
また、中国全国としても積雪の地域はごく限られていて
中国人社会として、積雪への感受性はほとんど持っていないようでした。
そこで出てきた質問です。
「サッポロには1年間でどれくらいの量の雪が降るのですか?」
ということで、積雪量の計量単位を説明して、垂直方向で約6m超であると説明。
これは世界の都市の中でも飛び抜けて巨大であること、
そもそもそういう積雪地域に人類は「都市」を作らなかったけれど、
明治政府以来、日本社会が取り組んだ北海道開拓という超長期国家プロジェクトで、
対ロシアの国防の観点からもそれが推進されてきたことなどを
ときどき英語も交えて説明していた。
しかし、どうもわれわれ日本人と受容する感受性ポイントが違うようだ。
どうも彼女は、積雪するその雪の「総量」単位を明確にして欲しいようなのです。
そこで同乗していた建築家の照井さんがやおら、スマホを扱いだした。
「えっと、札幌の平均降雪量は平年で約6m。それに面積が1,121 km²、
掛けていくと、え〜〜と」
ということで出てきた答えが
「約6.2までは良いんだけど、その単位が立方キロメートル・・・」
という笑顔ながら、驚愕の表情であります。
「え、立方キロメートル? それって、」
「そうです、タテ1km、ヨコ1km、高さ1kmの立方体が6つ以上」
「タテヨコはわかるけれど、高さが想像不能(笑)」
というような結果が出て、ようやく平(ピン)さんからニッコリ了解してもらえた。
東アジアでの国際理解、一歩前進であります(笑)。
帰ってきてから、この「立方キロメートル」という単位をなんとか感覚的に、
いろいろ考えてみるのですが、なかなかいいイメージがない。
換算データでは、お米にすると330億石以上ということ。
江戸時代の全国のお米の生産高は3000万石といわれていた。
1石というのは、おおむね人間が1年間に食べるお米の量とされている。
なので、雪をお米に置き換えると江戸期の人間が1000年以上、
食べ続けられる量に相当する・・・、
う〜〜む、なんかよくわからない。
でも、さすがに白髪三千丈の国の人であります。ポイントが違う(笑)。
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