さてわが社の建築プロセスから
きょうは、いよいよ「建て方」作業です。
ウチの場合はとにかく「どうやったらコスト削減できるか」
「どうやったら工期を短縮できるか」というポイントを最優先しました。
そうすると自ずと、写真のように、建材をプレカットしてきて
現場ではクレーンなども使って迅速に組み上げる、ということになります。
あらかじめ構造材の柱や梁に他の構造材を受ける金物を取り付けてあって
その位置にどんどん接合させていって、スピード優先で作業。
強度の面も考え、さらに作業効率的にも
柱はほとんどが通し柱を採用しています。
平面計画もほぼシンプルなボックスプランになっていますから
かなり合理的で無理のない設計になっています。
柱・梁とも集成材を使用していますから、その面でも合理性優先。
でも、ホントは最初のプラン段階では
三内丸山遺跡のような、自然木を「掘っ立て」で列柱のように立て並べて、
そのプリミティブな「建築」のさまを楽しみたい、
という無謀なことも考えていたんですよ(笑)。
現代にそういう列柱空間を蘇らせるのって、いいじゃないですか?
すっかりその夢にのって、留辺蘂の建材屋さんに聞いてみたりしました。
ところが、話を進めてみると、その自然木を切って、
乾燥させ、しかも必要な本数、確保した上で
こういう均質な列柱として使用できるものを選別する、
そこまで考えたら、さて、費用と期間はどうなるのか、となって断念したのです。
でも、このブログ見ている人で、だれか挑戦してみませんか、ね。
絶対、チョー面白い空間ができあがると思うんです。
途中まで考えたので、アドバイスは出来ますよ。
費用も時間をしっかり掛けられる方であれば、なんとか合理的な
レベルに納められると思います。いかがでしょうか?
なんて、完全に無謀プランの押し売り状態(笑)ですね。
さて、工程の方ですが、写真のように
フラットな土間床の上での作業なので、非常に楽。
これから2階の床を張っていくことになるのですが、
工事現場の作業性の高さは、ツーバイフォーの影響が感じられます。
在来木造による建て方なんですが、これからツーバイフォーの
よい面を積極的に取り入れた作業になっていきます。
その辺の様子は明日以降にしましょう。
<あすにつづく>
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