三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

第2回東北住宅大賞審査

2007年10月15日 06時53分02秒 | こちら発行人です



きのうは朝一番で札幌を出て、仙台のメディアテークに着いたのが
10時半頃。昨年、第一回が行われた「東北住宅大賞」の審査です。
昨年は第一回ということで、応募は50作品を超えたのですが、
今回はさすがに第2回ということで応募は25点。
しかし、昨年の受賞作品の傾向などを把握して、
応募された住宅はどれも力作揃い。
審査委員長の早稲田大学・古谷誠章さんのスタイルとも言える
オープンスタイルでの審査です。
審査の過程を全部公開で行おうというもの。
わたし自身は初めてこういう審査で審査員を務めていたので、
一般的には非公開が大原則、ということも知らなかった次第。
応募された方から、「オープンな審査というものを見たくて来ました」ともいわれました。
古谷さんは先日受賞された日本建築学会賞受賞作でも、
徹底的な住民ヒアリング・コンプライアンスをモットーとされているようで、
たいへんユニークな選考方式といえますね。

わたしは、なぜこういう審査の審査員を仰せつかっているのか、
特段の建築の専門家ではないものなので、
自分ではユーザー代表であり、住宅メディアからの意見という点からコメント。
ただし、やはり寒冷地という条件を踏まえた目線も
ほかに発言する人間がいない、ということでも考えてはいます。
昨年から、域外の関東からの設計者の応募が比較的に多いのも特徴。
今回も、最終的なノミネート物件に数作品、ありました。
しかし、選考過程をオープンにしながら進めるというのは、
やはり、審査委員長のリードに負う部分が大きい。
議論のポイントを整理して、いろいろな意見を集約していく手法には感服します。

結果は、第2次の「現地審査」にノミネートされたものが5作品。
これは来年も、冬の暮らしぶりを確認しよう、というコンセプトで、
3月に実施されることになっています。
長丁場の審査になりますが、来年はJIAさんの全国大会の事業にもなるということ。
だんだんに根付いていくと賞に深みが出てくるものと思われます。
しかし、丸1日の審査で、さすがに疲労困憊でした。ふ~。
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