三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

東北住宅復興協議会(NEXTTOWN)発足

2012年06月20日 06時07分56秒 | Weblog





きのうは表題の会、発足式があり、
朝1番で札幌から仙台へ移動であります。
えらい遠くにあった台風が、急に接近してきているなか、
まったく影響なく、仙台へ到着、でありました。

この東北住宅復興協議会(NEXTTOWN)という組織は
地域の「建材流通店」や全国的な「建材メーカー」などが中心になって
地域の復興をめざす地場工務店を支援する目的の会。
昨年11月に「準備会」が出来てから、半年以上の会合を重ねながら、
きのう、正式に発足することになったものです。
理事長には、東北の建材流通業のなかから北洲の村上社長が就任されました。
昨日の就任挨拶では、
「美しい東北を復興させよう」というメッセージが発せられました。
さらに来賓として挨拶された住宅金融支援機構の東北支店東北復興支援室の
伊福室長からは、地域工務店による住宅復興支援のためには
建材流通店の情報力・ネットワーク組織力が事実上、その中心を担っている。
とくに施工能力を超えた棟数の住宅を今後少なくとも5年間以上、建てていくには
工務店のネットワーク化が必須であり、
その役割を触媒として担っていくのは、建材流通店だという認識が示されていました。
この会の基本的な役割、方向性を的確に表現した言葉だったと思います。
すでに宮城県などでは例年実績の倍増程度の住宅着工が
進んできていますが、地域の製造業である住宅建築組織の
施工能力には、おのずと限界があり、
それを超えた施工が求められているのが、これからということになるわけですね。
国交省や、各県などでは、こうした現実に踏まえて
「地域型住宅ブランド化事業」の先鞭を付ける形の
「地域型復興住宅」を施工する主体として、工務店組織ネットワークが
構想され、応募も求められてきたのですが、
現実的には、資材物流流通を担っている地域建材店が、こうした活動には
まさに主役的な動きを行っていけると思われます。
今後の具体的な動きが大いに期待される
東北住宅復興協議会(NEXTTOWN)の正式発足だと思います。

ということですが、
きのうの会の次第を見ていたら、なんと最後のところにわたしの名前がある。
会の締めに、「中締め」挨拶を依頼されていたのですね(汗)。
まぁわたしも、一定の任務も与えられてきたワケですので
断るわけにも行かず、神妙にお受けしたのですが、
会の進行とともに、最後の挨拶というのは大変だと認識を深めさせられた次第(笑)。
いろんな方たちが発言されているなか、真逆なことを言うわけにも行かないわけで、
注意深くお話しを聞いていなければならない。
みなさん大変ご立派な意見や、軽妙なお話しやらされていますので、
「あらま、すばらしい」と思いつつ、
最後の挨拶のことが頭から離れない(笑)。
で、お酒も慎重に飲まなければならず、そういう意味でも大変であります。
まぁ最後は、「しょがない」清水の舞台から不格好でもなんでもいいから
早く飛び降りたい一心で一気にお話しいたしました。
なんとかめでたしめでたし、ということで、
ホッと安堵の1日でした。やれやれ、ふ~~~。



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屋根板金の現実

2012年06月19日 05時03分34秒 | Weblog





先日、たいへん興味深い講演を聴くことが出来ました。
屋根のことは結局最後は板金屋さんが仕上げるわけで、その技術の優劣について
ではどのような判断基準があるのかというと、
どうにも科学的、合理的な基準や技術標準というものはない。
しかし、その優劣が、少なくともユーザー側からすると
その家の価値をかなりの部分、左右している。
考えてみればおかしな話で、これほどまで普遍的に存在している技術分野なのに、
実際的なことはほとんど論議されることがない。
講演者は、よくfacebookなどで発言されている
有限会社樋口板金 http://www.amajimai.com/ の樋口健人さんです。

講演では、板金工事の実際的な写真などで
雨漏りの実態が、さまざまな角度から追求されていました。
わたしは先般、姫路城の見学をしてきましたが、
ちょうど屋根の瓦の交換工事中で、その模様を公開していましたので
つぶさに見る機会があったのですが、
それこそ「雨仕舞い」については、建築の基本のようなことで、
東西南北を問わず、みんながアタマを悩まし続けているのだなぁと実感しておりました。
今回の講演でも、聞いている間から
すでに会場のあちこちから、質問タイムの要請が沸き起こって
講演が一段落したあとには、途切れることなく
建築工務店側から、あらゆる質問が寄せられていました。
とくに寒冷地では、普遍的な外部からの水分対策としての「雨仕舞い」という側面に加えて
「室内結露」を主原因とする、室内側からの発生水の処理ということも必要。
それをよく分析して、明確に仕分けしながら
その両方に目配りしていくことが大切なのだと思い知らされます。

板金で屋根を仕上げるようになったのは、
そんなに前からのことではなく、
本格的に施工されるようになったのはここ百年くらいの話。
また、高断熱高気密という住宅技術がおおむね解明されたのもここ30年くらいの話。
しかも住宅のデザインは、それこそどんどん変化していく。
現代では屋根の形状は、なるべくシンプルに、
という流れが強まってきてはいるけれど、
しかし、依然として間取りしか考えずに家を建てるという風潮も根強い。
複雑きわまりない形状の屋根というのもよく見かける。
最後は判で押したように「コーキング処理」という糊付けで隠されるけれど、
その耐用年数というのは、驚くほど短く8年程度というようにいわれます。
また、冬場の気候変動は待ったなしで多くの地域に訪れてきている。
十勝地方のように、これまで寒冷期1月に雨が降ることが考えられなかった地域で
雨まで降ってくるようになってきた。
しかしその直後には、ふたたび乾燥して超寒冷な気候がくる。
そういったなかで、これまでの常識では考えられないようなストレスが
屋根板金には掛かってきている。
なかなかに奥の深い世界を垣間見せられた次第であります。


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WinPCネット復活完了!

2012年06月18日 05時52分45秒 | Weblog




さて、坊主から頼まれていた表題の件、
起き抜けに時間があった昨日朝、ごそごそと残工事を行い、終了しました(!)。
思えば、なんと長い道のりであったことか(笑)。
まぁ大袈裟ですが、確かに波瀾万丈の道のりだったことは事実です。

前回までで、OSの再インストールによるウィルス対策、
初期化してのWin-VISTAインストールの再構築。
ロジックボードのLAN装置の不具合の特定~PCIスロット利用のハード的治療。
わが家の屋内LANケーブルの不具合の特定。
応急処置としての、無線Wifi+USB子機によるネットワーク接続環境の構築、
ソフト的な処置としてのウィルス対策ソフトのインストール。
までの作業を行って、とりあえずは応急復旧工事を済ませておりました。
で、最後の難関が、その不具合が特定できたカテゴリー5のLAN配線の
入れ替え工事なわけです。
まぁ、これを機会に無線LANという選択もあり得るわけですが、
まず、セキュリティ的に不安があると言うことと、
わが家はほぼRCと言ってもいいコンクリートブロックが2層分と
3階が2×4の木造という構造なので、無線の電波が十分な安定が得られるかどうか、
やってみて「ありゃりゃ」という可能性が高いので、
やはり長期的安定性を優先判断して、LANケーブル配線の再構築にしたのです。
で、ケーブルTVの基地環境のある1階から居間などの主要居室、
坊主のPCが設置されている2階までのこれまでの配線を確認しました。
そうすると、おおむねは目立たない場所にある
ケーブル配線カバーに入れ替えればいいのですが、
1箇所だけ、ドアの枠に貫通穴をどうしても開ける必要があった。
ところが、このドア枠は奥行きが10cmもある。
なるべく「工事費・材料費」を掛けたくない、少額にしたいという作戦なので
これが一大ネックになっておりました。



まず、既存の細めのケーブルが通っている小さな穴はあるのですが、
こちらは今回使用する太めのケーブルにはギリギリ、難しそう。
その場合には、LANケーブル自体を切断したり、接続装置を自作するような
そういったレベルの工事が要求される。
第一、その場合には専用の工具を購入しなければならない。
調べてみたら、いろいろ購入するとすれば20,000円は必要。
それはいいとしても、その工事品質を高めるには相当、学習が必要である。
ということで、自分のスキルを考えて、これは即断念(笑)。
そうすると、LANケーブルは既製品の長大40mのものの購入ということに。
当然、端部には接続端子が出来合いで付いている。
これの寸法が、大きい部分では12~13mmはある。
なので、貫通穴は直径で15mm程度確保しなければならない。
奥行きで100mm、直径で15mmの木部貫通穴。
今度はこれを実現する工具の検討であります。むむむ。
だいたいこのあたりで、挫折しそうなわけですね。
どうしようかなぁ、と考えていたところにおあつらえ向きに
工務店さんたちの集まりがあってわたしも参加していまして、
旧知の吉田建産さんにご相談したところ、幸いにして近日、
自宅のすぐ近くでメンテナンス工事が予定されているので、
そのときに、造作大工さんが「ちょっと寄って、穴、開けてあげます」という
地獄で仏のありがたい申し出。
そうなんです、この穴開けも、調べてみたら工具がなかなかに手強い。
15mm穴となると、やはりプロ仕様でないと工具も役に立たないのですね。
そのためにわざわざ購入するのもオーバースペックなのです。
みなさん、こういうときのためにも、
地域の工務店さんと仲良くしている必要はありますよ。
ということで、先週金曜日には穴開け工事は完了しておりました。
掛かった時間は、約20分くらいでしょうか。
プロとその工具でも、なかなか簡単ではありませんでしたね。

そんな経緯がこの時点までに完了していて、
あとは、既製品LANケーブルを既存の配線ルートに沿って配線。
ガサガサゴソゴソ、総延長30mくらいの距離ですが、
おおむね2時間程度で配線は完了。
で、生きていることを確認済みのハブに配線を接続。
そこからWin-PCに接続。
ここであわてて、既存の壊れているLANポートに繋ぐ失敗をして
わたしのトリ頭による、ありゃりゃ、というどんでん返しはあったのですが、
30分くらいして、PCIスロットへの接続に変更して、
無事、工事完了、インターネット接続いたしました。
ふ~~~、やれやれであります。
なにやらサッパリ理解不能なブログでありまして(笑)、
ここまで読んでいただいたみなさんに深くお詫びいたします。
でも、なんとか無事、足かけ1週間以上のプロセスで成功いたしました。
とってもうれしいのです。ふ~~~。


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倉本聰さん新作 「明日、悲別で」

2012年06月17日 06時59分33秒 | Weblog




対談をお願いして以来、
ずっとウォッチが続いている倉本聰さん。
「北の国から」がすでに発表から30年を経過していますが、
日本人のある部分をしっかりとつかみ続けている作家なのだと思います。
秋田のビルダー・五蔵舎さんの岩野社長との対談を企画したとき、
岩野社長から、「東北に対しても、なにか力になってください」という
メッセージが発せられていましたが、
東日本大震災、さらにうち続く原発災害という
民族的な困難に直面している現在状況の中で
倉本さんの内側から、ほとばしり出つつある思いがあります。
その軌跡は、さまざまな発言などで確認しており、
そういった流れの中で、今回の新作舞台作品が生まれ出たということです。
悲別で、というタイトルの作品シリーズはこれが3作品目。
北海道が抱えてきた国のエネルギー政策の転換による炭坑の閉山問題、
それがもたらした人間の人生ドラマを紡ぎ出してきたシリーズです。
初演が北海道内の炭坑町で上演されたときには
観客が興奮して
「よくこういう舞台を作ってくれた」と
涙ながらに、舞台上に上がり込んできたという曰く付き作品です。
以下、HP案内文より要旨抜粋。

あらすじ
 二十年前に閉山した炭坑の町、悲別。散り散りになった若者たちは、2011年大晦日、閉山の日の約束を守って今や破綻寸前のこのふるさとに集ってくる。
  彼らの交した約束とは、大昔この炭坑の第一坑道の地下三百メートルの地底に先人達が埋めたという「希望」を封印したタイムカプセルを、みんなで探しに潜ろうということ。だが二十年の歳月は、若者たちを変えてしまっている。福島の原発労働者となって津波と爆発に遭遇した者、懸命にふるさとにしがみつき空しい町おこしに励む者、そしてこの町の町会議員になり、原発汚染の福島の瓦礫を引き受け、廃坑の地下一千メートルに石棺に入れて閉じ込めようと策す者。
  三百メートルの地下に希望があり、千メートルの地下に今絶望を埋めようとしている悲別。約束を守った二人の若者が、空しくしか思えない希望を求めてかつてのなつかしい第一坑道へ二人っきりで入って行った。

 1984年に放映された「今日、悲別で」に続き、架空の炭鉱町・悲別が舞台となった人間の本来持つエネルギーをテーマとした物語です。(物語の内容、登場人物はドラマとは関係のない設定です)
 舞台化当初は「今日、悲別で」として、1990 年の初演以来、北海道内24箇所、17 都府県のみならず、カナダ・ニューヨークの海外公演を含め、8回の再演と241公演を重ねて来ました。
 そして「明日、悲別で」。
 2011年3月に発生した東日本大震災、また、それによって引き起こされた原発事故を受け、「この時期にあたり“ 希望”というものの意味、人間が本来持つエネルギーについて再考するべきではないか」という作者・倉本聰と富良野GROUPキャスト・スタッフ、そして応援して下さる方々の想いが一致し、2012 年の再演が決定致しました。構成は変わらないものの、作品の持つ意味が大きく変わっています。
 前回「悲別」公演からわずか4年の間に変わった世の中の流れを汲んだ「明日、悲別で」。
2012年の今、この作品の持つ意味について、皆様と共に考えることが出来ましたら幸いです。

・・・という舞台の初演を見ることができました。
内容については、これからの上演に差し障りがあるかも知れないので
触れることは致しません。
ラストシーン後の、多くの観客のスタンディングオベーションがすべてでしょう。
わたしもそのなかのひとりでした。
現代そのものの問題点を切開し、
多くの見る者の心底をえぐっていくような
いわば時代と共生し、シンクロしている舞台というものは、
そういう舞台を持っていることは、その時代を共に生きている人びとにとって深い意味があると思う。
いわば「国民作家」というような存在こそが、このいまの日本の状況の中で
やはり大きな力になると思う。
この舞台は、そのような思いを持って、7月には
東北各地14箇所の被災地、被災地周辺で無料で上演されるのだという。
わたし自身も東北の災害、そしてそこからの時間を共有している部分もあり、
この舞台の中では、いくつもいくつも、
今の自分の内語が、そのまま表現されていると感じました。
そして倉本さんのドラマとしてのまとめ方の巧みさに舌を巻く思いとともに
同時に、また違う想念もこころのなかに沸き上がってきたのも事実です。
しかし、それも含めてこの舞台の力は素晴らしいと感じました。
多くの東北のみなさんが、
南相馬や福島のみなさんが、この舞台をどのように受け止めるのか、
現代に生きる人間として、そのことを見つめ続ける必要があると感じています。

まだ、7月8日までは、富良野演劇工場で上演される予定です。
ぜひ見ておくべき舞台だと思いました。


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隈研吾「メーム」見学記

2012年06月16日 08時00分40秒 | Weblog



さて、きのうの続きであります。
世界的な建築家・隈研吾さん設計の建物を見学いたしました。
よく思うのですが、建築という世界は非常に幅が広い。
人間の生涯活動時間のうちで、建築の中で過ごしている時間の方が
野外にいる時間よりもずっと永い時間なのだ、ということで、
先日ある大学の先生の講演を聴いたときには、確か85%くらいの時間が
相当する、というように言われておりました。
自分の例で考えても納得できる話で、わたしなどは、
たまにゴルフをする時を別にすれば、
いや、そのゴルフの日にしても、野外にいる時間はおおむね6時間程度。
クルマの中など、人間が構築した環境という意味で広く捉えれば、
それ以外の時間は、建築の中にいる。
おおむね18時間。ゴルフをやっても2/3は建築の中にいるのが現実ですね。
そのように大きな人間活動の領域であって、
それこそ研究するテーマは無限に存在している。
いま、北海道のような寒冷地では、ようやくこの地域に適した
住宅の環境性能という本質論が、さまざまな叡智が結集されて知見が集積しつつある。
別にドイツや北欧の専売特許ではなく、在来工法という
現代日本独特の普遍的建築工法の高断熱高気密化というものが進展しつつあり、
おおむねその分野に関連しながら、みんなが考えているのですね。
一方で、東京を中心にした建築の世界では
ちょっと違う興味分野が厳然として存在していて、
それはそれで「建築論」というものが熱く展開している(のかどうなのでしょうか)。
隈研吾さんという方は、この建物を見るまでは
あんまり興味を持っていませんでしたが、
にわかで、いろいろ勉強しております。
「負ける建築」とか、よくわからない言葉が語られているようです。
どうも、地域性であるとか、その場所の歴史的経緯などに
深く配慮を致す、というような建築への態度を機軸に据えられているように思われます。
で、本当は本日、旭川で隈研吾さんの講演会があるそうなのですが、
完全に予定がバッティングしておりまして、わたしは聞きに行けないのです。
これから富良野で倉本聰さんの「明日、悲別で」の初日公演を見に行くのです。
むむむ、残念至極。

でもま、建築は結局、そこに建てられたものがすべてを語るしかないわけで、
わたしどもとしては、そこで感じたことを語るしかない。



この「メーム」は
氏の意図としては、アイヌチセが根源的なテーマとしてあったのでしょう。
さすが東大の先生なので、熱環境的にも同じ東大の先生が関与されて
面白い断熱・建築・設備の各手法が展開されております。
それらと、建築意匠的な部分が複雑に絡み合って
この建物が出来上がっています。
アイヌチセはなんども見学し、あるいは取材もしているので、
そういうテーマ性との兼ね合いから、感じられるモノがありました。
素材や材料は、別にアイヌチセと関連するモノは皆無に等しい。
建築工法としては2重の「膜構造」なのですが、
まぁ要するにテントに近いのでしょうね。
なので、アイヌチセというよりも、パオとかの北方民族的な建築スタイルにより近い。
使っている素材は、ほぼ全部、近代工業社会の生産産物。
土間コンクリート、基礎コンクリートから集成材とおぼしき掘っ立ての柱、
膜構造の骨に相当する2×12くらいの板材、
外皮側の防風性のありそうなテント素材と、内側皮膜の編み上げられたような質感の素材。
そうした基本構造素地のなかにポリエステル断熱材が、内側に防湿層を形成させながら
充填されている(厚さ10cmということ)。
この断熱層を挟んで、内皮の膜構造との間は室内空気が行き来する。
この内皮の素材も本当は自然素材でもいいのでしょうが、
あえて、工業的生産物による織物状素材が使用されている。
外皮側は、より無機的な工業生産品であることが明らかな素材が使用されている。
で、断熱層の外側には通気層といっていいかどうか、
詳しい資料に接していないので、そこは不明ですが、空気層が存在しています。



そしてインテリア空間。
これは平屋で、天井までの高さを持った一体空間。
用途に合わせて3つのゾーンに仕切られています。
真ん中が主要居室。一定の収納空間があって、その奥に寝室ゾーンがあります。
また、反対側にはお風呂や洗面トイレといった、
現代的生活の健康・清潔維持のための必需装置スペースが配置されています。
写真は、主要居室のもの。
床には畳の表装のい草の織物がカーペットのように敷き込まれていまして
なかなかに視覚的にも、足裏的にも気持ちがいい。
家具、というか、装置的には絶妙な配置位置に「いろり」があります。
囲炉裏上部には排煙が装置されていて、換気も十分に考えられています。
(同行の北海道の住宅建築専門家一様の意見)
あとは、壁天井ともテント構造の骨と中空部分に充填された白い断熱層越しに
外光がやわらかい光を室内に満たしている。
したがって室内デザインは、この「いろり」がすべての決定的要素であります。
で、配置の位置ですが、中央からやや玄関口側に寄せられている。
熱的にはまことに合理的な配置ですね。
写真は、人物が入っている写真ばかりですが、
実はみんな出てもらっての若干の時間で撮影をしてみました。
で、面白いように構図が決まりやすい。
いろりの位置が、どのようにアングルしても、見どころに叶っている。
で、極限的にシンプルなんだけど、アングルが次々に見えてきて興味が尽きない。
もうこれで、写真は取りようがないよな、というふうにはならない。
ふむふむ、奥が深そうだ。やばい、嵌まりそうだ(笑)。

暖房は基本的にはヒートポンプによる温水暖房で床コンクリートにパイピングしてあり、
残余が一部の窓下に輻射熱装置から熱供給されている。
そのほかに冬場には太陽光がテント素材を通して室内に入ってきて
床の土間コンクリートに蓄熱する効果が期待できそう。
説明書きでは、そのほかに土間下の「地熱利用」が意図されているのですが、
非居住建築なので、利用上のデータがどうであるのか、
そのあたりはまだデータがないそうです。
利用実態的には非利用期間には暖房を極小運転させて冬場でプラス1度程度の室温を維持。
(外気温は零下25度くらいまでは下がる)
利用時には、太陽が顔を見せている日中には15度程度は維持されているとか。
まぁ実験住宅なので、そのあたりは最初から完全な居住用スペックとは違いがある。
・・・ふむふむふむふむ、面白い! であります。



この建物については
たぶん、同行したみなさん、武部さんをはじめ全員がブログに書くと思われます。
武部さんブログ http://bunblo09.exblog.jp

わたしもまだまだ書きたいことがあるのですが、
一応、説明用の写真は収め、場合によってはいつか発表できるだけの
プレゼン資料としては作成してみました。
そういうことなので、このブログで発表できる写真はあんまりありません。
同行したのは写真の4人なのですが、(写真の左から2人目がわたし)
みなさんのブログをチェックして意見を確認してから
また、書きたくなったら触れます。 ではでは。


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隈研吾設計「メム メドウズ」探しの旅

2012年06月15日 07時39分56秒 | Weblog




きのう、おとといと2日間、
北海道内住宅団体アース21の例会に参加してきました。
開催は十勝でなので、武部建設の武部専務の提案で、例会終了後、
昨年に竣工して案内が来ていた「メム メドウズ」を見学することにいたしました。
この施設は、案内によると、

 住宅・建材産業に関する調査・研究及び、人材育成等の事業に対し助成・支援する公益財団法人トステム建材産業振興財団(所在地:東京都江東区、代表:理事長 潮田洋一郎、以下:トステム財団)は、次世代住宅の研究を共同で進める「環境技術研究機構」を設立し、その中心的な研究施設「メム メドウズ(Memu Medows)」(所在地:北海道広尾郡大樹町(たいきちょう)字芽(め)武(む)158-1)を開設しました。
 研究施設「メム メドウズ」は、大樹町にある約56,000坪の牧場跡地を活用した施設です。その土地の気候を生かし、寒冷地における研究なども行えるほか、研究者が長期間の実証実験などを行うことも想定し、宿泊施設やレクリエーション施設も備えた研究施設です。
 さらに、同機構の趣旨に共感いただけたことから、同施設全体の設計・改修は、日本を代表する建築家 隈研吾 氏により行われています。また、同氏の“土地の持つ記憶をそのまま風情として残しながら改修し、資源も有効に活用する”というコンセプトの元、リニューアルを行い“土地の記憶”を残した施設になっています。築30年近い厩舎や、住宅、競走馬の運動施設などに断熱、耐震対策を施すとともに、内装を一新しています。
 研究施設「メム メドウズ」内のシンボル的な施設であり、第一号の“寒冷地実験住宅”「メーム(Même)」は、北海道古来の住宅をモチーフに、光を透過する白い膜材を二重構造(ダブルスキン構造)で壁と床を仕上げた隈研吾氏 設計、東京大学生産技術研究所 野城研究室 技術支援によるユニークな実験住宅です。ダブルスキン構造による高い断熱性や、地熱を利用した蓄熱式床暖房など、両者の先進のアイデアを取り入れ、デザイン性にも優れた「メーム」は、温熱環境の変化や、地震発生時のデータ計測など、長期的なデータ収集が可能な実験住宅でもあります。<以上、HPより要旨抜粋>

ということなんですが、
いかんせん、場所が帯広からもさらに1時間は優に掛かる大樹町。
それも、浜大樹に近い元牧場というものなので、
なにせ遠い。
ということでスケジュールのバッティングもあったので、
取材をスルーしておりました。で、いざ、見に来てみて、
なんとも大失敗であったなと反省させられた次第であります。
どうも東京の設計者による「寒冷地住宅」という触れ込みが
「あ、またかなぁ・・・」というトラウマ体験が根強くあって
やや引き気味になっていたのが正直な心情でありました。
ただ、その披露に確か、北総研のどなたかが出席されていた記憶があり、
「そうでもないかも・・・」というようなかすかな記憶はありました。
というようなないまぜな心理状況に、十勝での例会という好都合があり、
渡りに船のお誘いもあったということであります。
で、隈研吾設計の建築の撮影という楽しいいっときを過ごさせていただいた次第。
まぁ本職のカメラマンではないけれど、
一眼レフカメラも持参しておりましたので、
見たいアングル、はおおむね収められました。
夕景もいいみたいなんですが(笑)
まぁ・・・(笑)。

ということでめでたしめでたし、ということにはなったのですが、
実は「メム メドウズ」探しの旅は波瀾万丈の展開でありました・・・(汗)。
というのは大袈裟ですが、
武部さんからの情報では、大樹町の町役場のすぐ近くだよ・・・、
というごくごく大ざっぱな地理把握でした。
で、約束時間から若干早めに大樹町に到着。
一行4名、腹ぺこでしたので、
地元の人に聞いた「地域一番」のラーメン店「龍月」さんで腹ごしらえ。
「人気がありますよ」という店員さんのひとことで、
わたしは「辛味噌」ラーメンをリクエスト。

これは美味・美味・美味・・・。
なんですが、やや時間を気にする武部さんから
「三木さん、時間遅れるよ」
ということで、熱い麺を大急ぎで・・・アチチ。
で、さっそく目的地に到着・・・なんですが、それらしきものは見当たらず。
武部さんがケータイで連絡する。
どうも要領を得ないし、その上ときどき「え~~~~」という
完全に前提条件が狂ったかのような、裏返った叫び声が車中にこだまする・・・。
運転手をやっている当方には、
なんとも心臓に悪い「え~~~~」であります。
・・・・。
ようやく、写真のような建築とご対面であります。
ほっ。
で、「メム メドウズ」の本体の様子は、あすにそのさわりを紹介します。
ではでは。


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関西空港の搭乗口

2012年06月14日 05時15分00秒 | Weblog




先日、久しぶりに関西空港を利用しました。
疲れ切ってなんとか空港にたどり着いて、やれやれこれで北海道に帰れるぞと
安堵するほんの少しの時間でありますが、
どうも配置レイアウトが、よく理解できませんでした。
この写真は出発時間が近づいてきたころの搭乗口周辺の様子です。
搭乗口が写真右手奥にあるのですが、それに対してこの写真では左右方向が
あんまり広くない。
待合の椅子がたった並列4席ずつ、写真ではこの手前側に向かって延々と続いている。
ということは、端の方の椅子に座ると、
搭乗口まで、かなり長い距離をずっと歩かなければならない。
それもいったん奥までずっと進んでから、搭乗口側に戻ってこなければならないのですね。
結構な荷物を持っていると、そういう無駄な歩きはしたくない。
なので、搭乗時間が迫ってくると
みんな誰も椅子には向かわず、写真左側の窓の手すり周辺に集中し出す。
それも搭乗口真ん前には太い柱があって、見通しも良くない。
うっかりすると搭乗案内サインが奥にいると見えないだろうと思われます。
で、搭乗が始まると、左右幅の狭いなかを長い行列になって行かなければならない。
搭乗のアナウンスも、遠い椅子に座っていると十分に聞き取れないことまである。
早い時間に待合の椅子に座っていても、
いざ搭乗の時にはギリギリの一番最後に搭乗するようになる可能性もある。

まぁ、建築のことに関わっているので
こういう「設計」について見方が厳しくなっているのかも知れませんが、
ボディチェックが済んで、搭乗口付近まで来て
「あれれ・・・」
待合の椅子の空いている場所を探すと、ずっと先の
お隣の搭乗口の近く付近まで行かなければならないのですね。
ざっとの距離感では100mくらいはありそうだったのです。
だからみんな面倒になって、搭乗口付近の窓手すり付近がごった返すようになるのは自然。
よく見ると、4席しか座席を用意していないこのエリアに
ほとんど使用することがないと思われる上下階往復用の
幅の広い階段もあって場所ふさぎになっている。
普通、いろいろな空港では搭乗口周辺に座席を窓面に向かって奥行きたっぷりに
最低10列くらいを用意してあって、
搭乗時点で、そう長く歩かなくてもいいような設計配慮がある。
それも眺望的に窓に向かっているので、気分的にも明るくなれる。
ところがここでは、お互いの座席や空港内の空間に視線が向かざるを得ない。
関西空港って、大阪からもえらい遠くてただでも評判が悪く、
わざわざ埋め立てまでした土地利用にしては、
建築まで、どうも顧客無視の設計になっているのが残念だなぁと思われました。
そういえば、飛行機の離発着時にはこのターミナルビル全体が、
体感でもわかるくらいに、振動が伝わってくる、
まるで地震でもあったのか、って思うほどであります。
やや疲れて、重い荷物を持って搭乗口に向かうひとたちには
どうもあまり優しさの感じられない空港だと感じた次第。
羽田は巨大空港なので、迷子になるほどに広大ではありますが、
その辺は電動の歩道などでカバーしていて、待合に着けばスムーズな動線が確保されている。
北海道の新千歳も、同様でコンパクトで疲れないようになっている。
前から何度か関西は利用して、この点は気付き続けていまして、
やや意地悪かなぁと思いつつ、
問題提起として、書いてしまいました。
みなさんどう感じられているのでしょうか?
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寒冷地住宅の解体

2012年06月13日 05時05分21秒 | Weblog




最近、わが家のすぐ近く、
ウチの居間からまっすぐに外観が見える立派なお宅が
解体されております。
「あれま、どうしたんだろうね?」
と、気になっておりましたが、どんどん解体は進んでいく。
どうもリフォームとかではなく、本格的に解体するようであります。
きれいな大屋根で切り妻、一部が庭を囲むようにL字平面のようでした。
お庭も丹精されていたようだったので、
まさか、解体されるとは思ってもみませんでした。

で、よく見ると
外壁側にすっぽりと板状断熱材・FP板による断熱の施された
外張り断熱の家でした。
よく意識的に木造でも「外断熱」という言い方をするケースがありますが、
正しくは「外張り」断熱であります。
わが家が建ってからすでに22年目で、そのときにはこのお宅は建っていたので
それ以上の経過年数のお宅。
そういった「外張り」断熱の状況がどうであったか?
ちょうどいい機会だなぁと思って時々見学しております。
わが家はコンクリートブロックの外断熱で、外壁側に50mmのFP板断熱ですが、
どうもこのお宅では、FP板は25mm程度のようです。
気積(家の中の立法体積)が、大屋根の屋根なりの天井だったようなので大変大きく、
そのバランスから言うと、やはり断熱材が薄かったのではないか。
壁と屋根の厚みがほぼ同程度なので、
とくに屋根面は物足りないかも知れません。
しかし、構造材の状態を見ると、部位によって変色がある、という
そういった状況は見られない。
いわゆる「壁体内結露」は発生していなかっただろうと思われます。

北海道の住宅も
ようやく寒冷地住宅としての工法が確立して以降の
建築が、このような検証が出来るような状況が出てきます。
この建物で言えば、やや寒かったかも知れないけれど、
建築駆体としては、この状態であれば、
ここから後、20年や30年は持ち続けるのは問題がないと思われました。
もう少し断熱材を厚くする必要性はあるにせよ、
比較的に長期にわたって、北海道の住宅性能レベルは
維持されるようになってきたのでしょう。
そうだとすれば、これからは、それ以外の存続理由に配慮する建物が求められるでしょう。
それは必ずしも建築的技術だけの問題ではなく、
建物への愛着という、いわば「住み方」「家の使い方、家との付き合い方」
というような、生活の文化性の熟成のほうが大切になるかも知れない。
そんなことを思い起こさせられておりました。
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WIN-PCのネット環境構築

2012年06月12日 06時01分55秒 | Weblog





きのうの続編であります。
仕事の合間を見てヨドバシカメラに行って、
いくつかのネットワーク環境構築のためのハードウェアを購入。
週明けの仕事や、大手術から生還した友人の見舞いなどを済ませてから、
夜、あれこれとパソコンと格闘を続けておりました。

WINのPCについては、
まず、おとといの一連の調査作業で
マザーボードに直付けされているLAN装置が不安定と判断。
その不具合修正となると、補償切れもあるのでパソコンショップに費用が掛かる。
ということで、一番安価で確実な方法としてPCIスロットに差し込む
LANカードを購入。ヨドバシで3番目に安かった1420円のものです。
さらに、LANの配線の再構築の面倒さから
時間が掛かることを考慮して、いま手持ちの
PocketWIFIを使った無線での接続のための無線子機も購入いたしました。
こちらは2040円であります。
以上合計費用で、3460円の出費。
まぁ、なんだかんだ言ってもデスクトップPCは、
こういう拡張性対応力があります。そういうことで子どもには
デスクトップを選択したのです。それは、その作業を一緒に体験させることで、
理系の興味を起こさせたいという親心があったのですが、
まぁ、いまのところは親自身が試行錯誤している状態。
こどもにその混乱状態を見せてもしょうがないので、それは抑えております。

で、日ハムの試合テレビ観戦でストレスを溜めつつ、
せっせとWINPCの環境整備作業であります。
LANの方は、一発で認識されて、無事ネット接続を確認。
一方の無線の方は、ウィルス対策ソフトとのバッティングがあるので
設定、ドライバインストールに若干時間が掛かりましたが、
こちらも無事、PocketWIFIからのインターネット接続環境が構築できました。

問題は、家庭内LANの接続配線のケーブルであります。
ケーブルの問題点をひとつひとつチェックして、
使えるモノと、使えないモノに仕分けする作業に時間が掛かります。
で、その結果(っていっても、これだけで数時間かかっている(泣)~)、
長大なケーブル部分、1階から2階までの配線がどうも問題がある。
という無情な判断をせざるを得ない状況になりました。
むむむ、であります。
とりあえず、1階のわたしの書斎近くで親子いっしょに接続するか、
無線で2階で接続させるか、ということになりました。
それで時間を稼いでから、えっちらおっちらと、
家庭内LAN配線をDIYで頑張るしかない(泣)!!!
まぁしかし、問題点は特定できたと言うことで、
やるべきことはハッキリしたわけであります。
で、こういうことを親子で協力しつつ、いっしょに取り組んでみたいなぁ、
いい理系教育になるなぁ、と密かに計画を練っている状況であります。
さて、坊主は首尾良く釣り上げられるでしょうか?
乞うご期待であります(笑)。さてどうなるかなぁ???


<写真はまったく無関係な、島根県の地域興し起爆剤・水木しげるマンガキャラ商品>
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パソコンと格闘・・・

2012年06月11日 05時47分04秒 | Weblog





さて、風邪の引き始めから約10日目にしてようやく気分がアップ。
家でゆっくりしているのが一番いいのですね。
どうもやはり疲れがたまっているのか、疲労回復に時間が掛かるようであります。
本日多少の咳は残っていますが、ほぼ全快だと思います。
きのう、家でゆっくりしていたら、
坊主が「立っているものは親でも使え」とばかりに視線を送ってくる。
口元がゆるんでいて怪しい、何か企んでいる。
「なんだよ」
「あのさ、パソコン、ネットに繋がらないんだよ、直して」
・・・、であります。
わが家は3階建てでして、以前職住一体だったので、
そのとき(といってももう10年近い前までですが)LANネットワークを構築しています。
が、それは電気工事屋さんに配線して貰っているので
本当はさわりたくない。
そのうえ、息子のパソコンはWindowsなので、Mac派のわたしには慣れもない。
しかし、オヤジの権威も現代ではパソコンスキルが重要要素。
息子のパソコンは確か中学校入学の時に希望したので
付き合って購入して経緯もある。
まぁやむを得ないということで、受けてしまった。

で、見てみると怪しげなソフトが2本、起動とともに動作している。
そういえば、ウィルス対策ソフトの期限が切れている。
いきなり、むむむ、であります。
まぁそのうち、猛威が振るわれるのかも知れませんが、
Macでは今のところ、ほとんどウィルスは経験がない。困った。
で、それはとりあえず置いといて、
確かにインターネット接続が出来なくなっている。
いったんは接続できたけれど、すぐに接続が切れてしまう。
とりあえずハードウェアを疑ってみて、HABと、ケーブル関係を当たってみるけれど、
どれを使っても結果は同じ。
でもまぁ、この機会にLANの設定はやり直してみるか、ということになって、
再度、配線を考え始めてみる。
しかし、今現在順調に動作しているわたしのMacと同じ環境でも
同じようにこのWinでは繋がらない。
初期化はしてもいいと言うことだったので、
従来のXPから、手元で空いていた悪名高きVISTAをインストールしてみる。
それでもダメ。
しかたなく、パソコンショップのレスキューへ。
そこでのご託宣では、マザーボードに直付けしているLANポートは
生きていて信号は来ているようだ、ということ。
だとするとOSやドライバーソフトに損傷があるのではないかということ。
OSインストール、上書きだったのです。
「あの、Winでクリーンインストール、初期化してインストールはどうするの?」
という、まことに初心者の質問であります。
で、ショップではそれは出来ないと言うことで
やり方を聞いて、家に戻って実行することに致しました。
どうも、ウィルスにやられているのではないかと言うことなんですね。
Mac派としては、宇宙の彼方のお話しなので、従うしかない。
家に戻って、クリーンインストールして、そのVISTAからトライするけれど、
やはりネット接続は出来ない。
こりゃぁ、やっぱりハードウェア的な問題なのかなぁ??
むむむ、であります。

さてさて、どうすればいいのか、途方に暮れている次第であります。
もう一回、ショップに行って処方を考えて貰うしかないでしょうね。
風邪は治ったけれど、今度はパソコンウィルスに当たったのでしょうか?

<写真は、宮城県在住で一般企業勤務から農家経営に戻った知人から送られたトマト。
めっちゃ、おいしかったです。秋にはお米の直売契約も結んでおります(笑)>
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